- 国際NGOプラン・インターナショナル 寄付・募金で世界の女の子を支援
- 活動をみる
- 活動レポート
- 【経過報告】「児童労働をなくす地域づくり」プロジェクト~インド~
【経過報告】「児童労働をなくす地域づくり」プロジェクト~インド~
インド
グローバル・プロジェクト
(更新)
プラン・インターナショナルは、2016年7月から、「児童労働をなくす地域づくり」プロジェクト(インド)を実施しています。現在までの活動の進捗をご報告します。
背景
インド国内では580万人の子どもたちが児童労働に従事させられているという統計があります。児童労働のなかでも家事使用人は、わずかな賃金で、あるいは無報酬で非常に長い時間働かされ、身体的・精神的・性的虐待などを受けやすく、国際労働機関によって「最悪の形態の児童労働」に分類されています。
一方で、貧しい家庭の子どもが裕福な家庭で働くため、親も雇い主も子どもの状況を改善するものとして正当化する場合が多いのが実情です。
活動のハイライト
活動開始から2年目となった今期は、半年間で192人の子どもが児童労働から救出され、全員が学業を再開することができました。これらの子どもを含む4432人は補習授業にも参加し、学力を高めるとともに、自分に自信をつけています。
プランは、このような活動をさらに拡大し、継続するために子どもクラブを88カ所で設立。トレーニングに参加した2141人の子どもたちが、学校を休みがちな子どもや働く子どもを発見し、子ども保護委員会などに報告し、救済につなげています。
また、児童労働をうまない環境を作るため、プランは貧困層の保護者320人に起業資金を提供しました。これらの取り組みを通して、「児童労働を未然に防ぐ」地域づくりがすすんでいます。
現地の声
私はプランが支援するスラムの子ども保護委員会のリーダーです。漁業で生計を立てている私は、自然が相手の仕事のため収入が不安定で、自分の子どもも働かせていました。プランに出会って、児童労働が違法だということや、子どもの権利の大切さを知りました。子どもに対する暴力は絶対にいけない、そして子どもは誰もが学校へ行くべきだと、今では心から信じています。もう二度と子どもを働かせることはしません。2017年に同じ思いをもった仲間23人と、子ども保護委員会を立ち上げました。子どもには学校へ行く権利があると周囲に伝えながら、働いている子どもを学校へ戻す活動を10カ月間続けてきました。その結果、最近ではみんなの意識に変化が起きて、学校に子どもが増えたと実感しています。
(子ども保護委員会のリーダー、ガネーシュさん、男性)