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【経過報告】「災害に強い学校づくり」プロジェクト~バングラデシュ・パキスタン~
グローバル・プロジェクト
パキスタン
バングラデシュ
(更新)
このプロジェクトは、2018年まではバングラデシュとパキスタンの2カ国で実施されてきました。2018年7月からは、よりニーズの高いバングラデシュとネパールの活動地域を選定して実施されます。
プラン・インターナショナルは、2015年10月から、「災害に強い学校づくり」プロジェクト(バングラデシュ・パキスタン)を実施しています。現在までの活動の進捗をご報告します。
背景
過去10年に世界で自然災害の影響を受けた人の約90%、亡くなった人の約80%がアジア地域に集中しています。ASEAN(東南アジア諸国連合)加盟国だけでも、小学校に通う年齢の子ども1億人以上が自然災害の影響を受けやすい地域に住み、起きている時間の半分以上を学校で過ごしています。災害への備えが不十分な途上国の子どもたちは教育の機会を奪われ、暴力や誘拐に巻き込まれるなど、深刻な影響を受けます。
プランは、ASEAN防災委員会(2010年)で採択された決議に基づき、アジアにおける防災対策を推進しています。
活動のハイライト
プラン・インターナショナルが各国ですすめている「災害に強い学校」プログラムでは、「安全な学校施設の整備・修繕」「学校における防災体制の強化」「防災教育」の3つに取り組んでいます。
パキスタンでは、2017年10月から対象校を5校増やし、計20校で子どもの意見を取り入れた防災計画を作成し、災害発生時の役割分担を予め決めました。2018年3月までの6カ月で、2500人の子どもが避難訓練に参加しました。
バングラデシュでも同様に、対象校10校で防災教育に取り組みました。各校で実施した避難訓練には、子どもと地域住民あわせて計4638人が参加、災害時に怪我人の救助や応急手当など、子どもたちも主体的な役割を果たせるよう練習を重ねました。
プロジェクトを通じて地方自治体の防災意識が高まり、こうした活動はプロジェクトの対象外の学校にも広がり始めています。引き続き、子どもたちとともに学校を拠点とした災害に強い地域づくりに取り組みます。
現地の声
当校は川に面し、橋のない対岸から通学する生徒も多いため、以前は川が増水する雨季は着替えを持ち、ぬれながら登校していました。増水した川は危険なため、通学を断念する生徒も多くいましたが、このプロジェクトでボート2隻と定員分のライフジャケットが配備され、安全に登校できるようになり、雨季の出席率も改善しました。
(パサナハット小学校校長/バングラデシュ)