- 国際NGOプラン・インターナショナル 寄付・募金で世界の女の子を支援
- 活動をみる
- 活動レポート
- チョコレートで子どもたちの教育支援~カメルーン~
チョコレートで子どもたちの教育支援~カメルーン~
カメルーン
(更新)
企業のCSRで子どもたちを支援
プラン・インターナショナルは、カメルーンの子どもたちが安全に学べる環境を整備し、すべての子どもたちに質の高い教育を確保するために、森永製菓株式会社様のCSRの取り組みによる支援を受けて、東部のベルトゥア活動地域で教育環境改善プロジェクトを行っています。チョコレートの売上でカカオ生産国の子どもたちの教育環境整備を支援する活動「1チョコ for 1スマイル」。2008年から毎年、バレンタインデー前の約1カ月間の売り上げの一部をプランの活動にご寄付いただいています。
プロジェクトに参加する子どもたち
カメルーンの現状
アフリカ大陸の中部、大西洋に面した国カメルーンは、豊富な天然資源に恵まれ経済発展の可能性を秘めているものの、経済成長の低迷や財政上の制約などの影響を受け、生活基盤の整備が遅れています。教育や保健などの基本的な社会サービスにも多くの問題を抱えており、5歳未満児死亡率(1000人当たり)が76人と世界の平均39人の約2倍、初等教育の最終学年まで在学する率(%)67%(男の子)64%(女の子)と、世界平均の83%を大きく下回っています。
プロジェクト開始の会議に参加する地域の人々
加えて近年はイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」による誘拐や暴力事件が発生し、北部のチャド湖周辺での治安の悪化も課題となっています。
- ※The State of the World’s Children 2019, UNICEF
子どもたちを取り巻く環境
2019年には、カメルーンの子どもたちの教育環境改善のプロジェクトをご支援いただいています。カメルーンでプランが活動している地域では、小学校の教室が足りず、学校内の教具、トイレ、水などの設備も整っていません。そのため、子どもたちが教育を受けられず、特に女の子の就学が少なく、中途退学も多い状況です。これは女性の識字率の低さにもつながり、実際にこの地域の15歳以上の非識字者の約62%を女性が占めていいます。
こうした状況を改善するために、このプロジェクトでは、以下の支援を行っています。
教室の建設現場
- 教室の建設、備品の提供(机、椅子、戸棚など)
- 男女別トイレ、井戸の建設
- 教育、特に女子教育の重要性に関する意識啓発
- 教師を対象とした、児童参加型指導法のトレーニング
- 学校やコミュニティにおける参加型衛生改善トレーニング
子どもたちに安全な学びの場を提供
不足している教室の建設のほか、男女別のトイレの設置を行っています。初潮を迎えた女の子たちが、生理期間中の通学をあきらめがちですが、男女別のトイレが整備されていれば、女の子たちは学校に通い続けることができます。
また、ジェンダーに基づく差別や暴力がない安全な教育環境づくりをすすめ、女の子の教育が軽視されないようにジェンダー規範を変えるための働きかけなども行っています。質の高い教育を提供するために、教師へのトレーニングをはじめ、保護者や地域のコミュニティを巻き込んだ啓発活動をすすめています。
こうした取り組みを行うことで、地域の女の子たちの就学が増え、中途退学をする児童の数も減らすことが最終的な目標です。
プロジェクトの開始を喜ぶ子どもたち
プランは引き続き、森永製菓株式会社様の支援を受け、子どもたちの教育環境の改善に取り組みます。
森永製菓株式会社様の取り組みはこちらをご覧ください。