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【経過報告】ソーラーランプが導く明るい未来~災害に強い学校づくりプロジェクト~

バングラデシュ

更新)

日常生活の中で長い時間を過ごす学校は、子どもたちにとって特別な空間です。また、子どもたちと地域コミュニティを繋ぐ、とても大切な役割も担っています。プラン・インターナショナルは「災害に強い学校づくり」プロジェクトを通じて、学校が子どもたちにとって常に安全な空間となるように、学校を中心とした防災支援をバングラデシュとネパールの2カ国で実施しています。

写真:クリグラム県内の事業地周辺の様子

クリグラム県内の事業地周辺の様子

これまでの活動

2018年7月に開始した「災害に強い学校づくり」プロジェクトは、開始時よりバングラデシュ北部クリグラム県にて、学校を中心とする災害リスク管理や安全な学習環境の整備に取り組んできました。バングラデシュ国内で対象とする12の小中学校では複数の防災タスクフォースが形成され、防災計画の策定や避難訓練の定期的な実施など、子どもたちの視点や意見を取り入れたさまざまな活動を実施しています。

写真:学校での避難訓練に参加する女の子たち

学校での避難訓練に参加する女の子たち

クリグラム県内のプロジェクト対象地は、毎年のように水害が発生する地域です。年々、激しい雨が続く日数も多くなり河川が氾濫したり、家屋が浸水したりする被害も増えています。さらには人命が失われるリスクも高まっています。洪水は、農地を荒らし、多くの人から生計手段を奪うだけでなく、安全な水へのアクセスを遮断し、感染症の蔓延を引き起こします。

2020年9月にはバングラデシュで、「Gift of Hope~ギフト・オブ・ホープ~」で寄付いただいたソーラーランプをプロジェクト対象校に通う生徒1535人に配布しました。当初は、災害に備え子どもたちにソーラーランプを配る計画でしたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大による学校閉鎖を受け、子どもたちの勉強をサポートするのに役立てることができました。ソーラーランプを受け取った子どもたちの声とその後の様子について、現地から報告が届きましたのでご紹介します。

  • ※「Gift of Hope~ギフト・オブ・ホープ~」とは、途上国の子どもたちの日々の生活を支えるギフトカタログです。お選びいただいたギフトはプランが行っている掲載中のプロジェクトの一環として支給されます。2020年の「Gift of Hope~ギフト・オブ・ホープ~」はこちらをご覧ください

陽が落ちたあとも勉強できるようになりました

対象校のひとつに通う10年生のモリウムさんは、「ギフト・オブ・ホープ」を通してソーラーランプを受け取った女の子のひとりです。彼女の住む地域では電気が通っておらず、夜間は灯油ランプに頼らざるを得ません。にもかかわらず、モリウムさんの家では父親の収入が安定しておらず、ランプに使用する灯油を購入することもできません。父親は、農園で日雇い労働者として働いていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大と、今年の7月に発生した水害の影響で、なかなか仕事を見つけることができません。

写真:学校でソーラーランプを受け取った子どもたち

学校でソーラーランプを受け取った子どもたち

バングラデシュ政府の方針で、国内の学校はすべて3月から閉鎖されています。オンラインでの授業も一部始まりましたが、携帯電話を持っていないモリウムさんは参加することができません。それでも、モリウムさんは自分自身でなんとか勉強を続けています。昼間は、家族の手伝いで忙しい彼女も、ソーラーランプのおかげで暗くなってからも勉強ができるようになったと喜んでいます。

夜も安心してトイレに行ける

将来は先生になりたいと語るリパさんも、プランからソーラーランプを受け取った女の子のひとりです。現在12歳のリパさんは、7歳のときにお父さんを亡くし、お母さんは首都ダッカに出稼ぎに出かけているため、祖父母と弟と一緒にクリグラム県で暮らしています。彼女の住む地域もまだ電気が通っておらず、モリウムさんと同様にソーラーランプが届く以前は灯油ランプを使って過ごしていました。

写真:ソーラーランプのもとで勉強するリパさん

ソーラーランプのもとで勉強するリパさん

「ソーラーランプが届く前は、すべての家事や用事を日が暮れる前に済ませる必要がありました。長い時間灯油ランプを使えるほど裕福な暮らしではないからです。私はソーラーランプをもらえてとてもうれしいです。夜にも勉強することができるだけでなく、安心して外のトイレに行くこともできます。弟も喜んでいます」とリパさんはうれしそうに話してくれました。

リパさんの家庭は過去に3回も水害の被害に遭っており、そのたびに家財を失い窮地に立たされています。ソーラーランプの配布を手伝ったリパさんの学校の先生は、「彼女のように家計が苦しい家族を少しでも助けることができ、私もうれしい」と喜んでいます。

プロジェクトが対象とするクリグラム県は、バングラデシュの中でも特に貧しい地域です。貧しさゆえに自然災害への備えも十分ではなく、災害への脆弱性が必然的に高くなってしまいます。しかしお贈りいただいたソーラーランプによって、災害時だけでなく、子どもたちの勉強の継続、夜間の安全性の向上に役立っています。「ギフト・オブ・ホープ」の名の通り、「希望の贈り物」となって、ソーラーランプは子どもたちに希望の明かりを灯し続けています。皆さまの温かいお気持ちに、心より感謝申し上げます。

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