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【第4報】日本からの支援で新たな活動を開始~ベトナム洪水緊急支援~
ベトナム
緊急支援
(更新)

寄付の募集を締め切りました。ご支援いただきありがとうございました。
2020年10月6日から11月下旬にかけてベトナムに豪雨が降り続き、中部の9省に甚大な洪水被害を引き起こしました。11月20日の時点で死者は243人に上り、62万軒の家屋が損壊するなど、150万人以上が直接的な被害を受けています。プラン・インターナショナルは、広範囲にわたる洪水で被災したベトナムの人々を支援するために、緊急支援を行っています。
災害で困窮する人々の暮らし
コントゥム省に暮らすイデアさんは、5人の子どもとともに高床式の木造の家で生活しています。10月下旬に上陸した台風で屋根が吹き飛ばされ、大切に保管していた水牛の干し肉も雨で腐ってしまいました。
イデアさんと子どもたち
屋根の穴はビニールシートで覆いましたが、修理するお金はなく、雨が降るたびに家中が雨漏りで水浸しになります。「雨の日は、一つのベッドに家族全員が寄り添って、濡れないようにビニールシートを被って寝ています」。そう語るイデアさんは両手に疾患を抱えていますが、屋根の修理代を貯めるため、医者には行かずに痛みをこらえていると言います。
台所の薪で暖をとるイデアさん
一家は米とキャッサバを栽培して生活していましたが、豪雨で作物が流され、飼っていた水牛2頭も死んでしまいました。「今はどのような支援でも、本当にありがたいです。家には残りわずかな米しかなく、これからどうやって子どもたちを食べさせていけるのか、分かりません」。台風は、イデアさんのような貧困家庭から多くを奪い去りました。
日本からの支援
連続して上陸した台風により、ベトナム中部では約3万ヘクタールの農作地や200万頭/羽以上の牛やニワトリが失われ、100万人以上の生計状況が悪化しました。約18万人は、この先半年間の食べ物に困ることが予想されています。また、少なくとも862校の校舎や学校トイレが使えなくなったほか、教材や学用品なども多数失われました。
被災した学校校舎
このような状況に際し、プラン・インターナショナルは日本の皆さまのご寄付とジャパン・プラットフォームの資金により、コントゥム省にて以下の支援を行うことを決定しました。
活動は、2020年12月から2021年2月にかけて実施します。
- ニワトリや鴨の支給(2060世帯)
- 幼稚園児・小学生への通学カバンや冬物上着の支給(4151人)
- 学校への図書(11校)、教材(20校)、浄水器(220個)の支給
- 学校トイレや給水設備の修繕(20校)
- 学校における衛生啓発
- ※いただいたご寄付は、被災地の状況変化により、同様の被害にあった近隣国での支援活動に充てさせていただく場合もあります。あらかじめご了承ください。
関連リンク
現地の声
マック・チー・バオ・チャン(コントゥム活動地域事務所 プラン・スポンサーシップ担当)
「台風で被災した地域の人々や子どもたちは、大変な生活を強いられています。私たちはこれまでプラン・スポンサーシップの資金で、衛生用品など緊急支援物資の支給を行ってきました。これから日本の皆さんのご支援で、貧困世帯の生計向上や子どもたちの学校再開のための支援ができることが、本当にうれしいです。困難に直面する住民や子どもたちのため、引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします」