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【経過報告】地域一体で根絶に取り組む~「早すぎる結婚の防止」プロジェクト~

ガールズ・プロジェクト

ネパール

更新)

早すぎる結婚のリスクにさらされる女の子たち

ネパールはアジアの中でも早すぎる結婚の割合が高い国のひとつです。法的な婚姻年齢は男女ともに20歳ですが、法律は遵守されておらず、女の子の40%が18歳未満で結婚しています*。特に2015年のネパール大地震以降は、経済的困窮から娘を早く結婚させる親が増加。女の子たちは早すぎる結婚のリスクにさらされ続けています。

写真:8カ月の息子の面倒を見る15歳の女の子

8カ月の息子の面倒を見る15歳の女の子

プラン・インターナショナルは2018年7月から、ネパール西部のバンケ郡で「早すぎる結婚の防止」プロジェクトを実施しています。
活動からまもなく3年を迎える、現地での取り組みの様子をご紹介します。

写真:早すぎる結婚の防止を訴える女の子クラブ

早すぎる結婚の防止を訴える女の子クラブ

プロジェクト開始から3年 成果を持続させる体制づくりへ

女の子クラブ、宗教リーダーとの連携

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響で活動にも制約が生じましたが、活動地域のバンケ郡では、感染防止対策を優先しながらプロジェクトを継続してきました。同世代の女の子たちが啓発活動を行う「女の子クラブ」では、対面に代わりオンラインでの会合を実施。ラジオ、ソーシャルメディアによる情報発信や啓発活動に取り組んでいます。現在は、プロジェクト終了後に成果を持続させるための体制づくりの一環として、地域で影響力のあるヒンドゥー教やイスラム教の宗教リーダーとの連携をすすめています。

現地の声

写真:シャルマさん ヒンドゥー教司祭

シャルマさん ヒンドゥー教司祭
「プランが開催した『宗教リーダーのための会合』に参加し、早すぎる結婚の悪影響や法律について学んだことで、それまでの考えをあらためました。以前は年齢を問わず誰にでも結婚式を執り行っていましたが、今は違います。25歳の若者が父親と結婚式の相談にきたときは、相手の女性が17歳であることを知り、あと3年は待つよう親子を説得しました」

行政との連携

プランはプロジェクトを通じ、政府への働きかけにも力を入れてきました。その結果、早すぎる結婚を防ぐ具体的な取り組みが、バンケ郡政府、各市自治体に広がっています。

  • バンケ郡政府および各市自治体が、早すぎる結婚防止対策費を2021年度予算に組み込むことを決定
  • 「女の子貯金」*の立ち上げなど、自治体における各種施策の導入
    • * 女の子1人に対し、政府と保護者が毎年積立金を出し、女の子が20歳まで結婚しなかった場合に、保護者が満額と利息を受け取ることができる仕組み

早すぎる結婚ゼロ宣言

2021年3月8日の国際女性デーには、プロジェクトの対象地域でイベントが開催され、行政責任者による「早すぎる結婚ゼロ宣言」が行われました。イベントは地元メディアでも大きく取り上げられ、地域一丸となって早すぎる結婚を根絶する機運が高まっています。プランは「早すぎる結婚ゼロ宣言」を行う行政がさらに増えるよう、引き続き働きかけていきます。

写真:「早すぎる結婚ゼロ宣言」を行ったイベント

「早すぎる結婚ゼロ宣言」を行ったイベント

これまでの成果を持続させる体制づくりにむけて、プランは今後も女の子のエンパワーメントを促進するとともに、地域のリーダーや行政とも密に連携しながら活動をすすめていきます。

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