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【完了報告】一口100万円プロジェクト「小学校の環境整備プロジェクト」~タンザニア~
アフリカ
(更新)
2019年4月に募集した一口100万円プロジェクト、タンザニアにおける「小学校の環境整備プロジェクト」が完了しました。ご支援をくださった皆さまに心よりお礼申し上げますとともに、プロジェクトの成果を、写真や現地からの声とともにご報告します。
背景
タンザニアは近年、高い経済成長率を記録するなど、サハラ以南のアフリカの中でも順調に産業が発展していますが、所得や暮らしの格差は広がる一方です。タンザニア国内でも貧困率の高い地域であるキサラウェ県では、多くの小学校が資金不足のため、老朽化した校舎の建て替えもできません。対象校のひとつであるパラカ小学校は50年前に設立されて以来一度も修繕されておらず、雨季には雨漏りのため授業が中断されていました。また、マグルウェ小学校には適切な女子トイレがなく、女の子は月経のたびに学校を休まざるを得ず、それが中途退学につながっていました。
活動のハイライト
活動内容
学校環境の改善にむけ、パラカ小学校では、新しい教室棟の建設と既存の教室棟の修繕を行いました。また、マグルウェ小学校では、男女別トイレの建設に加え、給水設備と衛生ゴミ用焼却炉の設置を行いました。この2校を含むキサラウェ県全域の小学校の教師を対象に、算数と、ジェンダーに配慮した指導法の研修を実施し、教育の質を改善しました。さらに、住民や行政に対して、ジェンダー平等や、女子教育の重要性を広める啓発活動も行いました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策としては、貧困家庭の女の子への生理用品の支給や、感染症予防に関する啓発セッションを行いました。
これらの活動を通じて、より多くの児童たちが、適切な学校環境で、質の高い学びを得ることができるようになりました。特に、女の子にとって学校が「過ごしやすい場所」となり、教育の継続を後押しする環境が整えられました。
おもな活動と成果
地域 | タンザニア キサラウェ |
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期間 | 2019年8月~2021年3月 |
おもな支援内容と対象 |
対象: 活動内容:
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支援者の声
「小学校の環境整備だけでなく女子教育の重要性の啓発活動もあり、教育の重要性についてあらためて感じました。このような機会を企画してくださりありがとうございます」(Y・Tさん 東京都)
2021年10月から、ベトナムで新たな「一口100万円プロジェクト」の募集を開始します。10月にご支援者へ郵送するプラン・ニュースの同封チラシ、または、10月以降に更新するウェブサイトのご案内をご覧ください。
現地の声
ワナイサさん、パラカ小学校の児童
「安全で快適な教室を建設してくださり本当にありがとうございます。授業中に雨が入ってくることもなくなり、安心して、勉強に集中することができるようになりました。快適な教室で勉強することができて幸せです」
ショマリーさん、キサラウェ県教育官
「とてもすばらしい教員研修でした。授業の質を改善し、子どもたちの学力を向上させることができます。研修を受けた教員たちが学んだことを、このプロジェクトの対象地域以外に広げていくことも期待できます。皆さまのご支援に感謝いたします」
写真は娘のラマさん
タツさん、16歳の娘を持つ母親
「私の住む地域では、初潮を迎えた女の子は、子どもを産む準備ができていると考えられています。早すぎる結婚や妊娠のリスクを避けるため、月経期間中の娘を家の中に閉じ込めていました。また、適切な生理用ナプキンもなく、布切れを使用していたので、外出しないほうが良いと思っていました。生理用ナプキンを支給してもらったおかげで、月経期間中の娘も安心して外出できるようになりました」