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ベトナム便り ~幼稚園ができた!編、第14号をお届けします。
プラン・ベトナム
船越 美奈
Asiaアジア
ベトナム便り
(更新)
シンチャオ!
日本の学校はまだ1学期の最中ですが、ベトナムの学校は5月が学年末。進級試験が終わると夏休みに入り、9月に新学年が始まるまでは、復習授業や課外活動が行われるのみとなります。
私が担当する初等教育改善プロジェクトでは、2014年の夏休み期間に、ハザン省ナムタン小学校の建設を行いました。小学校のすぐ横には、ナムタン幼稚園も完成。ひとつのプロジェクトをまるごと支援いただく「プラン特別プロジェクト」を通して、日本の個人の方の支援で実現したものです。今回は、幼稚園の完成を喜ぶ、住民の声をご紹介します。
ルオンさん(少数民族タイ族、28歳)
「5歳の娘が、この幼稚園に通っています。危険な旧校舎ではなく新しい教室に通えて、教材も揃っているのが、とてもうれしいです。
幼稚園の建設には、夫と一緒に協力しました。私は資材運びを5日間、夫は基礎工事を4日間手伝いました」
ルオンさん夫妻は、建設中の教室の代わりに、臨時幼稚園として3カ月間自宅を開放してくれました(写真は、ルオンさんの家で撮影されました)。
ファム先生(幼稚園教諭、29歳)
「以前の教室は、雨が降ると真っ暗で、雨漏りもしました。教室内で雨に濡れて、風邪をひく子どももいたほどです。とても、授業をするどころではありませんでした。
新しい教室では、雨の日も寒い日も安心して授業を行えるので、楽しみです。親たちも、もっと子どもを幼稚園に通わせるようになると思います」
ハンさん(5歳)
「前の教室では、先生に『崖から落ちたら危ないから外で遊んではいけない』と言われました。でも、教室の中には、遊ぶものが何もありませんでした。
今は遊び道具がたくさんあるので、楽しみです」
ヴィンさん(少数民族タイ族、36歳)
「3歳の息子は、もうすぐ幼稚園に入ります。この新しい教室に通えるので、とてもうれしいです。
教室建設では、資材運びを5日間行い、一緒に働く村の人たちに昼食を提供しました。
息子には幼稚園でたくさん学び、自信をつけてから小学校に進学してほしいです」
少数民族にとっての幼稚園教育とは
家庭で少数民族の言葉しか使わない子どもたちにとって、ベトナム語で行われる小学校の授業は困難を極めます。授業についていけないため、低学年で留年してしまうことも少なくありません。一方、幼稚園でベトナム語を学び、社会性を身に付けた子どもたちは、小学校にも順応しやすくなります。幼稚園教育は、その先の子どもの学びを大きく左右するのです。
日本の支援で建設されたナムタン幼稚園、そして、ナムタン小学校。それぞれの年齢層に合わせたトイレも完成しました。充実した学習環境で、この村の少数民族の子どもたちが楽しみながら学び、夢を育んでいけるといいですね。
完成したナムタン幼稚園。22人の園児が通う
ひとつのプロジェクトをまるごと支援いただく「プラン特別プロジェクト」では、支援の成果を人々の声とともにご報告しています。ご関心や現地のニーズにあわせてプロジェクトの提案を行っていますので、お気軽にお問い合わせください!
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