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世界教育フォーラムに参加~国際会議でのNGOの役割とユースの活躍~

コミュニケーション部
城谷 尚子

Japan日本

事務局より

(2015/06/23更新)

2015年5月18日(月)から21日(木)まで、韓国インチョンで開催された世界教育フォーラムに参加してきました。フォーラムにはプランをはじめとする教育支援に携る世界中のNGOからも多数の参加があり、すべての人が質の高い教育を受けられるために必要なことは何なのか、白熱した議論が繰り広げられました。

プランでは、持続可能な開発を実現するために、プロジェクト実施と、政策に働きかけるアドボカシー(政策提言)を同時に進めています。国や地域の政策が整えば、プランが活動している地域以外の子どもたちも成果を共有できます。ここ数年は、プランの国際本部スタッフが各国内の政府や自治体への働きかけに加え、国連の「女性の地位委員会」や「人権理事会」等、国際レベルの会議にも参加することが増えてきました。特に女の子が抱える課題の解決に向けてプランの経験や知見に基づいた提言をし、コミュニティの子どもたちの人権侵害を国際的な議題にまで引き上げることが目的です。

国際会議でのNGOの役割とは

写真:NGOフォーラムで司会を務めるグローバル教育アドバイザーのVernorさん(写真右から2番目)

NGOフォーラムで司会を務めるグローバル教育アドバイザーの
Vernorさん(写真右から2番目)

世界教育フォーラムでは、本会合に先駆けて、世界中のNGOが一同に会するNGOフォーラムが公式なプログラムとして設定されました。本会合に向けてNGOの知見をどう成果文書に盛り込むのか、政府に提言すべき課題について議論する場です。参加者の中には、15年前の2000年にセネガルで開催された世界教育フォーラムに参加した人もいて、「本会合のセッションでできるだけ発言して公式の文書に発言を残すことが重要」「政府へのロビイングは簡潔にA4で1枚以内にまとめること」「成果文書は直前に色々変わるので、最後まで気を抜かないこと」など、長年教育開発に取り組んできた経験豊かなNGOスタッフからのアドバイスを聞くことができました。

NGOフォーラムで一緒だったメンバーが本会合で堂々と発言する姿はとてもかっこよく、学ぶところが多かったです。成果文書を採択するのは各国政府になりますが、日々草の根コミュニティで活動しているNGOの知見を各国政府に伝え、優先順位を上げることで成果文書に修正が加わっていきます。最終的には、NGOからの発言にも考慮した、充実した内容の宣言文が採択されました。

パキスタンとフィリピンから参加したプランのユースが大活躍!

写真:ユースとスタッフのみなさん

ユースとスタッフのみなさん

世界教育フォーラムにはパキスタンから13歳と18歳の女の子、フィリピンから18歳の女の子が参加しました。13歳の女の子ザラさんは、最年少参加者でした。NGOフォーラム後の夕食会では、ザラさんが大勢の前でスピーチをする時間があり、パキスタンの女の子を取り巻く環境と日々の活動、今後の目標について力強くスピーチしました。プランの活動に参加している子どもたちは、どこの国でも堂々としていて本当に頼もしいです!ユース(若者の代表)の3人はサイド・イベントに参加したり、韓国の学校を訪問したり、メディアからのインタビューを受けるなど大活躍で、コミュニティの女の子を代表し、意見を堂々と述べていました。

会議で起きた印象的な出来事

写真:発言者のまわりには人だかりが!

発言者のまわりには人だかりが!

今回のフォーラムで印象的な出来事がありました。コロンビア大学のジェフリー・サックス教授がモデレーターを努めた全体会合「開発をすすめる教育~韓国の事例から」は、韓国の教育がいかに経済発展を牽引してきたかという内容でした。スピーカーは、韓国教育省、韓国大学の学長、世界銀行の教育局長など全員が男性でした。教育省のスピーカーからは、韓国の教育がいかにすばらしいかというアピールがあり、他のスピーカーも韓国の教育を絶賛していました。

ところが、全体会の終了間際に、韓国のNGOの一人の女性が手をあげました。「女性が一人もいないのはジェンダーに配慮していないのではないか。ここには、聞かれていない声がある。自分たちには声を発する機会さえない」と発言。その後マイクが強制的に切られたにも関わらず、肉声でこう続けました。「韓国の教育の負の部分になぜ言及しないのか。多くの子どもが成績のために苦しみ、親たちは教育費用の借金返済に一生苦しむという問題に対しては、誰も言及しなかった。」モデレーターはこの女性の発言に耳を傾けることなく、全体会は終了しましたが、会場からは彼女への賛辞の拍手が沸き起こり、彼女の回りには記者が殺到しました。

当事者の声を政策に

写真:最後はNGOで集まって成果を共有しました

最後はNGOで集まって成果を共有しました

プランはすべての活動において、子どもたちの参加を重視しながら活動を進めています。それは子どもたちのために活動するなら、子どもたちの意見に耳を傾けるべきだ、という理念に基づいています。今回のフォーラムの参加者は、NGOの参加はありましたが、ほとんどが大人で、子どもやユースの参加者はプランの関係者ぐらいでした。会場では目や耳の不自由な人が安心して参加できる配慮も無かったように思います。「効果的なガバナンスと説明責任」という別のセッションでは、NGOのスピーカーが「政策は力を持った人によって作られる。その政策を策定する段階で、様々な関係者を巻き込むことが重要」と発言していましたが、まさにその通りだと思いました。

写真:韓国のNGOによるスタント。「子どもたちの声を聞いて!」と訴えています

韓国のNGOによるスタント。
「子どもたちの声を聞いて!」と訴えています

今回のフォーラムで、プランが提言していたことの一つが子どもたちの参加の重要性でした。教育政策の計画、モニタリング、評価のすべての段階に子どもの参加を含めること、また親やコミュニティの人、先生も一緒になって教育政策を進めていく重要性を強調しました。プランの理念を改めて再認識するとともに、今後15年の教育目標が2030年に振り返った時に、「達成できなかった」ということにならないように、各国政府、NGO、国際機関、コミュニティの人々、そして当事者である子どもたちも一緒に進めていくことが大切だと感じました。

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