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- ベトナム便り ~教室建設の支援者募集中!編、第16号をお届けします。
ベトナム便り ~教室建設の支援者募集中!編、第16号をお届けします。
プラン・ベトナム
船越 美奈
アジア
ベトナム便り
(更新)
シンチャオ!
日本は秋の深まる頃でしょうか。ハノイにも四季がありますが、比較的乾燥している秋は過ごしやすい季節です。
今回は、冬になるとマイナス5度まで気温が下がることもある北部ハザン省から、建設支援を必要としているスオイタウ小学校をご紹介します。
いくつもの山を越えて、小学校へ
スオイタウ小学校がある地域は、ハノイから北へ車で約9時間。急カーブの山道をいくつも越えた先にあります。学校の近くの道路は舗装されていないため、山道を歩いて学校に向かいます。小学校には3つの村から児童が通っており、全員が少数民族ザオ族の出身です。
建設支援を必要としている2教室では、4~5年の児童25人が学んでいます。電気やトイレもなく、雨漏りもする上、冬は寒くて勉強に集中できません。貧困世帯の子どもたちは服も十分に持っていないため、冬は病気にかかる子どもが続出します。さらに木造の校舎は老朽化が進み、子どもたちにとって安全ではありません。
そこで、プランは住民や教師とともに以下のプロジェクトを立案し、支援者を募っています。
- 照明と換気設備を備えた2教室の建設
- 男女別トイレの建設
- 校庭舗装と石垣・フェンスの設置(土砂崩れ防止)
- 児童参加型授業の教師トレーニング4回
近くには1~3年生の児童39人が通う別校舎もありますが、ここにも電気やトイレはありません。新しいトイレが完成すれば、1~5年生の児童64人が使い、感染症の蔓延を防ぐことができます。
子どもたちの夢
4年生(9歳)の子どもたちに、将来の夢を絵に描いてもらいました。女の子のラン(左)とティン(右)の夢は、先生になること。ランは友だちと木の絵を描き、ティンは学校と木、友だちと自分を描きました。リン(中央)の夢は、警官になることです。警官と信号機、木の絵を描きました。
子どもたちの絵から分かったのは、ほとんどの女の子が教師になることを夢みているということでした。教師が尊敬されており、身近な存在であることを示すとともに、他の職業に接する機会が少ないことも物語っています。
親の切実な願い
先生になりたいと言うティンは、小学校から歩いて30分のところに住んでいます。父親は4年前に34歳で突然死し、現在は母親のザオさん(37歳)と姉妹4人で生活しています。6年生の姉は中学校で寮生活を送り、週末だけ家に帰ります。ティンは5歳の妹とともに家畜の飼育を手伝い、米の栽培も行っていますが、一家に現金収入はありません。
ザオさんは言います。「普段は肉や魚はほとんど食べられず、食事は米や野菜、卵が中心です。でも今年は米の育ちが悪く、家族で食べる分も足りなくなりそうです。子ども4人の教科書代を払うため、鶏を一羽売りました。私は教育を受けることができず、読み書きができませんが、娘たちには教育を続けて、良い仕事に就けるようになってほしいです」
小学校建設プロジェクトへの支援を募集しています!
プラン・ジャパンでは、現在、この小学校の建設をまるごと支援してくださる特別プロジェクト支援者を募集中です!貧困のサイクルを断ち切る教育支援に、ご協力をお願いいたします!
ご関心のある方には、プロジェクト提案書をお送りします。お気軽にお問い合わせください。
問合せ先:ファンドレイジング部
TEL:03-5481-7100(平日9:00~17:30)
FAX:03-5481-6200
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