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思春期の女の子たちへの支援 紛争や災害時に見落とされる女の子たち

人道支援政策マネジャー
アリソン・ライト

事務局より

(2016/06/14更新)

6月19日は「紛争における性的暴力根絶のための国際デー」。そして、6月20日は「世界難民の日」。ともに世界的な関心を高め、国連機関やNGOによる活動に理解と支援を深める日として制定されました。

これに先立ち、2016年5月23日にイスタンブールで開催された第1回世界人道サミット。ここでも、国際社会が人道危機の影響を受けている数百万の女性、男性、子どもたちへの対応が進むことが求められています。プラン・インターナショナルの人道支援マネージャー、アリソン・ライトが非常時に一番大きな影響を受ける思春期の女の子たちについて寄稿しています。

第1回世界人道サミット

第1回世界人道サミット

サイドイベントで話すプランのプログラム担当職員

サイドイベントで話すプランのプログラム担当職員

人道危機は人々に打撃を与え、若い女の子と女性にはさらなる困難をもたらします

平常時においてもジェンダー不平等は女の子や女性たちを弱い立場に追いやっています。さらに災害時、ジェンダーに基づく差別は深刻化し、女の子と女性たちを極端に不利な状況に陥ります。彼女たちは生き残り、立ち直るための備えができないままに取り残されてしまいます。

思春期の女の子は災害や危機に際し、非常に大きな危険と課題に直面しますが、国際支援の対象からしばしば抜け落ちてしまう最も大きなグループでもあるのです。女性や子どもたちの権利とニーズは緊急支援政策と計画に認識されていますが、思春期の女の子に焦点を当てると、それは見落とされています。主な理由は、災害時や危機に思春期の女の子たちが直面する特別なニーズに関するデータやその分析が不足しているからです。

思春期の女の子たちにとって、緊急時に増加するリスクには、ジェンダーに基づく暴力、人身売買、強制された早すぎる結婚などがあり、栄養不足や病気はあらゆる人々に襲いかかりますが、食料不足時に最初に飢餓に直面するのは女の子たちなのです。それどころか、女の子たちは学校を中途退学し、家計への負担を軽減するために売られるのです。

ジェンダー不平等により、思春期の女の子は性別と年齢で二重の差別に直面するのです。女の子たちは、危機に直面したときに必要なスキルや能力、ネットワークを十分に得られていないにも関わらず、大人の役割を課せられてしまいます。また、より危険性が高いのは、障がいとともに生きる女の子たちで、危機に際しより脆弱な立場に置かれます。

取り残されている思春期の女の子たち

マハマ難民キャンプ

マハマ難民キャンプ

2016年から始動している国連の「持続可能な開発目標(以下SDGs)」は、「だれ一人取り残さない」という約束が取りつけられました。この約束はもっとも疎外されてきたグループである女の子、特に緊急性の高い脆弱な背景をもつ何百万の女の子たちの権利とニーズへの働きかけに取り組むことを決めています。

プランは思春期の女の子と女性たちのニーズと利益を可視化していくイニシアチブを立ち上げています。パートナー団体とともに、SDGsの成果を分析するためのデータ追跡を充実させます。この取り組みは人々に、世界中の女の子が置かれている現状を知ってもらう手助けとなり、非常時を含めあらゆる場面で彼女たちを保護し彼女たちへの支援を確かにします。

非常事態の後に、思春期の女の子たちが教育にアクセスし、暴力や性的搾取から守られるプロジェクトを支援することは特に重要です。例えば、プラン・ルワンダはマハマ難民キャンプで、ジェンダーに基づく暴力から逃れてきたブルンジの女性と女の子たちに、プライバシーを保つことのできる安全な部屋を提供しています。1対1でのカウンセリングを受け、安全に滞在できる場所を確保し、他の難民たちと関係を構築できる機会を提供しています。

マハマキャンプで水を運ぶ女の子

マハマキャンプで水を運ぶ女の子

難民の女の子たちと話すプラン職員

難民の女の子たちと話すプラン職員

南スーダンの国内避難民キャンプで水汲みをする女の子

南スーダンの国内避難民キャンプで
水汲みをする女の子

その他の大切な支援として、思春期の女の子たちが教育を継続すること、または中断した教育を再開することに焦点を当てています。南スーダンとニジェールでは、災害時の教育支援により、多くの女の子たちが生まれて初めて学校に通うことができました。また、プランは若い母親たちが学校に通い続けられるよう、彼女たちの乳児や小さい子どもたちへ乳幼児教育サービスを提供しています。こうして、プランは同時に若い母親とその小さな女の子たちの二世代を支援しています。

女の子たちを目に見える存在に!

女の子たちのニーズを見落とすと、人道支援はジェンダー不平等を推し進めてしまうのです。それだけでなく、女の子たちが人命救助に関する情報、サービスに安全にアクセスできないと彼女たちの能力を構築し活用する機会は失われます。

南スーダンやニジェールのような支援の例は、思春期の女の子たちの人生に長期的な変革をもたらします。思春期の女の子に焦点を当てたプログラムは、女の子たちの権利や可能性についてコミュニティでの話し合いを促し、緊急時に彼女たちが存在感を増す絶好の機会として活用できます。

女の子たちにやさしいスペースで権利について学ぶ(ネパール)

女の子たちにやさしいスペースで権利について学ぶ(ネパール)

カメルーンの難民キャンプの仮設教室で学ぶナイジェリアの子どもたち

カメルーンの難民キャンプの仮設教室で学ぶナイジェリアの子どもたち

女の子を取り残さない

女の子を取り残さない

思春期の女の子たちを目に見える存在にすることによって、私たちのデータ追跡プロジェクトはこうしたプログラムをうちたて、その背後にある機運を高めます。2030年までに思春期の女の子たちが、本来彼女たちの権利である教育を受けられること、そして保護されることの利益を得られるよう、すべての緊急支援が進化していくためにです。

イスタンブールで開催された史上初の国際人道支援サミットは、国際社会が人道危機に陥っている何百万もの人々に強い関心を示すことを期待しています。サミットは、SDGsの楽観的ともいえる目標を、そして「だれ一人取り残さない」-特に各国政府の具体的な行動を必要としている脆弱な環境にいる何百万もの女の子たちを-、という約束をさらに推し進めるものでなくてはなりません。それは、存在しない女の子たちを目に見える存在に変えることから始まるのです。

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