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熊本大地震の被災地で人々をつなぐドラムの音色
INTERVIEWインタビュー
(更新)
星山真理子さん
株式会社ドラムカフェジャパン 代表取締役
音楽を通じてチームビルディングを進めるドラムカフェ。東日本大震災、そして熊本大地震の被災地でプランとともにドラムの参加型演奏会を行い、心のケア支援に協力してくれました。日本での代表取締役である星山さんに、熊本での様子をうかがいました。
子どもも大人も元気にするドラムの力
熊本は、何よりも子どもたちがとても元気で積極的なことが大変印象的でした。初めて目にするジェンベやアフリカ人にキラキラと目を輝かせ、楽しそうに参加してくれました。子どもたちの笑顔が周りの大人に元気を与えてくれていることに、改めて気づきました。
演奏後に子どもたちが「スッキリした~」と言って溌剌とした笑顔を見せてくれた時は、心から嬉しく感じます。また今回は、避難所での公演後、私たちの元に駆け寄ってくださった一人の年配男性がとても印象に残っています。アーティスト一人ひとりと握手をしながら、「元気が出ました。遠いところからわざわざありがとう。これからがんばるから、また来て皆を元気にしてください」と涙を流しながら伝えてくださった姿が今でも瞼に焼きついています。
周囲と一体感をもつことで、明日に進める
震災から1カ月が経ち、子どもたちもやっと自分の気持ちを表に出せるようになってきたようです。人はドラムによってストレスを発散できるだけでなく、周囲と音を合わせることで、周りと気持ちを一つにすることができます。震災後には笑えなかった子どもたちが笑顔を取り戻すきっかけとなれるのは一番の効果ですが、同時に、一人になることを怖がっていた子どもが、自分は決して一人ではなく周りには仲間がいるということに、自然と気づくきっかけになったのではと思います。「笑顔」と「コミュニティ」は、困難な状況に挫けず明日へと進む力になると信じています。
人は深い悲しみや絶望に襲われた時、音楽に救われることが多くあります。参加者が一体感を感じられる演奏会は、ストレスの発散と同時に、参加者同士の交流促進にも繋がります。ドラムカフェのセッションの基本精神は「Ubuntu(ウブントゥ)」。南アフリカの言葉で、「他者への思いやり」、「皆があっての私」といった意味があります。困難な状況において「Ubuntu」精神を発揮することで、被災者・支援者がともに手を取り合い未来に向かって歩むためのお手伝いを少しでもできれば嬉しく思います。
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