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司法を通じた途上国支援(2)

インタビュー

更新)

写真:原 若葉さん 弁護士 JICA専門家(司法アドバイザー)としてコートジボワールに赴任中

原 若葉さん
弁護士 JICA専門家(司法アドバイザー)としてコートジボワールに赴任中

日本からアフリカへ派遣された初めての司法アドバイザーで、プランのスポンサーでもある弁護士の原若葉さん。前回に引き続き、司法分野における支援活動についてお話を伺いました。

司法アクセスとはどんなこと?

西アフリカのコートジボワールに、司法アドバイザーとして派遣された私のふたつめの任務は、“司法アクセスの改善”。例えば日本なら、夫婦関係や借金等、何か困ったことがあれば、誰でも弁護士会や日本司法支援センター(法テラス)などで相談を受けることができますし、裁判に訴えることもできます。近年導入された裁判員制度に関しても、その内容についてマンガを使って分かりやすく説明したパンフレットが用意されています。このように、必要ならばいつでも司法にアクセスできるという環境は、実はそれほど簡単に作れるものではありません。

コートジボワールの司法アクセス改善はまだ道半ば

写真:パンフレット

コートジボワールでは、多くの人にとって弁護士の存在は手の届かないものです。借金・離婚・解雇といった状況が法律問題であるということも、多くの人には分かりません。そこで、司法省で法律問題に関する情報提供のためのパンフレットの作成(今もちょうど犯罪被害者向けのパンフレットを作成中。レイプや強制結婚が犯罪であることから説明しています)、さらに、携帯電話の普及を背景に、誰でもどこでも法律に関する困りごとの問合せができるコールセンターを作る準備といった活動をしてきました。その国にどのくらいきちんとした司法システムがあるか、それがまっとうに動くか、そして、その司法システムに人々がどのくらいきちんとアクセスできるかは、社会がどのくらい平和で成熟しているかのバロメーター。昨年国連で採択された「持続可能な開発目標」(第16項目)にも挙げられています。2年間の任期も終盤を迎える今、これまでやってきたことに少しは手ごたえを感じていますが、道半ばであることも確かです。ただ、ここまでの活動が、現地の関係者の方々にとって制度を改善していくきっかけになるのかもしれません。その意味で、プランがすすめる女性のエンパワーメントとアドボカシーにも通じる法整備。これからも何らかの形でかかわっていければと考えています。

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