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【現地リポート】新たな挑戦がスタート~ベトナム~

プログラム部
奥村 真知子

Asiaアジア

ベトナム便り

(2016/12/15更新)

プラン・インターナショナルは日本政府のNGO連携無償資金協力を受けて、北部ライチャウ省、中部コントゥム省の少数民族地域の幼稚園91園と小学校76校を対象とした3年間にわたる教育改善プロジェクトを開始しました。プロジェクトマネジャーとして奥村真知子職員が2016年9月下旬に赴任。現地からのリポートをお届けします。

ハノイでの暮らし

2016年9月に赴任して2カ月が過ぎたベトナムのハノイは、最低気温が15度を下回る日も出てきて少し涼しくなりました。街を行き交う人の多くが急にダウンジャケットを着るようになり、北国育ちの私としては大げさだよ、と突っ込みたくなります。道路を横断するのにも随分と慣れ、緊張と恐怖で汗をかくこともなくなってきました。そんなところでも新しい環境へ適応してきていると気づきます。

写真:ハノイの街を行き交うバイク

ハノイの街を行き交うバイク

ベトナムとの出会い

私が初めてベトナムを知ったのは幼稚園生の頃、下半身が一体で生まれてきたベトちゃんドクちゃんが、日本で分離手術を受けたというニュースでした。テレビで見る彼らの姿は衝撃的で、この子たちの国は昔戦争で恐ろしい薬がまかれ、その後生まれてきた子どもたちが苦しんでいると、周りの大人が教えてくれました。彼らの故郷であるコントゥム省を対象地の一つとした教育支援に、将来私が携わることになるとは思いもよりませんでしたが、成長するにつれて平和や貧困の問題に興味が沸き、国際協力分野で働くようになるまで、当時の衝撃が脳裏に焼き付いていたのは事実です。

初めてのコントゥム省訪問

2016年11月上旬、ハノイから約1050km南にあるコントゥム省を訪れました。少数民族が多く、急速な経済発展から取り残されてきたこの地で、子どもを取り巻く環境にじかに接し、理解を深めることが主な目的です。私たちが校舎の建て替えとトイレ・給水施設の設置を計画している分校にたどりつくと、掘立小屋とも呼べる簡素な木造の小学校と幼稚園が並んでいました。月間降水量が200mmを超えるのは、日本では概ね梅雨の6月と台風シーズンの9月であるのに対し、コントゥム省では5月から9月までの5カ月間にわたります。それにもかかわらず、現校舎の壁には沢山の隙間があり、教室内に雨風が吹き込んでくるのが容易に想像できます。

写真:改修予定の分校

改修予定の分校

写真:小学校2年生の授業

小学校2年生の授業

仮設トイレがあると聞いていたので、うかつにも日本の被災地などで利用されるプラスチック製のボックス型を想像していましたが、実際は地面に穴を掘り周りをトタンで囲んだだけのものでした。教室からは陰になるものの、隣のバレーボールコートからは使用者が丸見えです。さらに上部を覆っていたトタン屋根は最近の大雨で飛ばされたままで、給水設備は元からなく、子どもたちの安全と衛生面が心配されます。

写真:校舎裏の仮設トイレ

校舎裏の仮設トイレ

写真:トイレ越しにみるバレーボールコート

トイレ越しにみるバレーボールコート

この分校から地域の中心部までは17km離れています。設備が比較的整い、日常生活でもベトナム語を使う機会が増える環境で教育を受けさせようという政府方針のもと、村出身の子どもたちは小学校3年生から親元を離れ、中心部の本校に寄宿します。大人の我々でも相当大変な山道を、週末子どもたちが歩いて帰ってくると聞き、「信じられない」と言ったところ、「それが私たちの生活なのです」と先生。

写真:川越え山越え、分校のある村へ

川越え山越え、分校のある村へ

この村で小学2年生の娘を持つ父トゥンさん(49歳)は、少数民族のセダン族の言葉でこう語りました。「自分はベトナム戦争のため学校に行けなかったので、ベトナム語は分からない。娘は順調にベトナム語を習っており、ここ2年間は先生がセダン族出身だから助かっている。娘にはできるだけ学校を続けてほしい。教育を受ければ将来自分でビジネスだってできるだろうから」。

写真:トゥンさん

トゥンさん

トゥンさんには他に3人の息子がいて、中学1年生の三男は本校に寄宿していますが、長男と次男は既に学校を中途退学してしまいました。トゥンさんは学校を続けるように促したそうですが、本人たちが勉強についていくのが難しくなり、自らの意志でやめたとのこと。

少数民族の子どもたちが、その可能性を伸ばすために受ける教育を阻むものには、ベトナム語習得の困難さ、貧困、親の理解不足、早すぎる結婚など複数の要素が考えられますが、これらの問題が子どもたち自身の学びへの意欲を削ぐ要因になっていることも見逃せません。彼らが自信と希望をもって学校に行きたいと思える学習環境を、これから同僚や地域の人たちと一緒に作っていきたいと思います。

写真:分校に通う小学校1年生と2年生

分校に通う小学校1年生と2年生

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