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“女の子への支援は未来を変える” ~国連「女性の地位委員会」でみえたこと~

プラン・インターナショナル CEO
アンネ・ビルギッテ・アルブレクトセン

Plan CEO

(2017/03/29更新)

2017年にいたっていまだ、女性の経済的エンパワーメントについて話しあう必要があるのはなぜでしょうか?

「女の子は男の子よりも価値が低い」

データや統計をひとつひとつ紐解き掘り起こしていくと、問題の核心がみえてきます。それは、痛々しく、耳を覆いたくなることですが、すべての問題の根源なのです。

写真:第61回女性の地位委員会(CSW)

第61回女性の地位委員会(CSW)

2017年3月、ニューヨークで開催された「変化する仕事の世界における女性の経済的エンパワーメント」に焦点をあてた国連の「女性の地位委員会」に参加しました。職場でのジェンダー平等をすすめ、その経済的恩恵を十分に受けるようにするには、女性だけに焦点を当てるだけでなくその問題の原因にあたらなければならないと思います。根深い女の子や女性への差別、経済活動に参加するうえで直面する多くの障壁などです。

女の子は沈黙すべきではありません

女の子は沈黙すべきではありません

写真:プランはCSWに参加しています

プランはCSWに参加しています

影のなか過ごす一生

正確な胎児の性別診断は18週目から可能です。この時点から、子宮の中においてさえも女の子は男の子よりも大きな脅威にさらされています。性別選択は目新しいものではなく、アジア全土と東ヨーロッパで1億1700万人の女性の命が「失われている」と推定されています1。 1:UNFPA 2017, Gender-biased-sex-selection

ロンドン、デリー、ニューヨークやサンパウロなど、どこであろうと、たとえ女の子がこの最初の性別選択のハードルをくぐりぬけても、多くの場合、まわりの男性よりも劣った二級市民として世界に出ていくことになるでしょう。

こうした考えは、じき女の子たちの中に根をおろします。 男女の賢さについて、子どもたちの認識の変化を調査した研究は、問題の深さを示しています。 5歳の男の子と女の子は、どちらも自分の性別は「とてもいい」と考えています。 しかし、その1年後、女の子は男の子より著しく才能が劣ると感じます。
女の子が学齢期に達すると、教育を受けることができるかどうかという大きな障壁に直面します。 世界の5人に1人の女の子は、教育を受ける権利を否定されています。 その理由はさまざまありますが、次の2つの統計を考えてみます。

  • 子どもの家事労働の3分の2以上を占めるのは女の子である。
  • 世界中で、7億人以上の女性が18歳の誕生日前に結婚している。そのうち3人に1人以上にあたる、約2億5000万人は、15歳の誕生日前に結婚している。

女の子の教育の程度に応じて、13歳での結婚を回避し、家事労働を免れ、労働力として社会に出たとしても、女性は毎日障壁に直面するでしょう。 そして忘れてはいけないのは、仕事を見つけること自体が大きな成果であることです。女の子と若い女性は、教育、訓練、雇用に就いていない世界の6億2800万人の若者の大部分を占めています。

そして、女の子と若い女性たちはたいていの場合無償で働くことを期待されます。経済活動を裏で支えている世界中の無償労働が、女の子や女性たちの肩に偏った状態でのしかかっています。 平均して、女性は無償の家事労働に男性の3倍の時間を費やしています。 女の子と女性がその負担を背負う、その結果、所得と労働機会の両方を逃してしまいます。小さな変化でも違いをもたらすことができます。 ある調査では、水汲みのために歩く時間が1時間短縮されたときに、女の子の学校入学率が12%増加したことが判明しました。

支援がなく保護もほとんどない

女の子と女性の経済的自立はジェンダー平等にとって重要です。 しかし、金融機関に口座を持っている女性は男性よりも1億9000万人少ないのです。 なぜでしょう?女性または若い女の子にとって、正式な信用履歴を取得したり、適切な身分証明書を申請したりすることが男性よりずっと難しく、一部の国では、口座開設に夫の許可が必要な場合があります。銀行口座を開設できずに、どう経済知識をつけ 社会生活に参加できるのでしょうか?

世界銀行によると、90%の国では、女性の公平な経済活動の障壁となる少なくとも1つの法律があります。 またその研究では、18カ国で女性が働く場合、夫に許可を求めなければならないことが明らかにされました。

家庭、公共スペース、職場や通勤途上におけるジェンダーに基づく暴力の発生率は、女の子と女性の経済活動に大きな影響を与えます。 それでもなお、2017年には、多くの国が女の子や女性を暴力や嫌がらせから適切に保護できていません。 世銀が調査した173カ国のうち41カ国にはセクシュアルハラスメントに関する法律がまったくなく、46カ国には家庭内暴力に関する法律がありません。

女の子たちの発展を制約するこうした社会的、教育的、財政的、法的なしがらみや障壁があるのに、世界の1億人の若い女性が一文すら読むことができないのは不思議なことでしょうか?

これは、世界の半数の人口に対処する方法ではありません。

悪循環を断つ

女の子たちは「力づけてもらう」というような受動的な言葉の力を必要としているのではなく、公平なスタートラインと活動の場こそが必要なのです。 これを達成するには、彼女たちが声をあげることのできる場所を提供する必要があります。 経済的、社会的な立ち位置を改善し、女の子の力を引き出すために時間と資源を用いるべきなのです。

プラン・インターナショナルは、今後5年間、1億人の女の子が学び、先頭に立ち、自分で人生を決定し、差別や暴力のない環境で成長できようになることを目指しています。 私たちは、シリアから逃れたハニン(14歳)のような女の子が、ふさわしい教育を受けるのを支援しています。 そして、グアテマラの結婚の年齢を18歳に上げるのに貢献したマイラのような若い女性と活動しています。

女の子たちの潜在能力を最大限に引き出すのを阻んでいる障壁を解消するために、私たちは19歳のネハのような女の子たちと活動しています。インドのデリー郊外の都市のスラムに住む彼女は、同世代の多くの女の子の生活に共通する社会的、文化的規制によって限定された未来と機会の欠如のなかに暮らしています。 しかし、その後、ネハはプランによるインドでの革新的なサクシャム教育プログラムに参加し、彼女のキャリアを支える手段となる基礎スキルのトレーニングを45日間受け、新しい仕事と明るい未来を手にいれました。

※サクシャム教育プログラムを紹介する動画はこちらからご覧いただけます

サクシャムプロジェクトに参加した女の子たち

サクシャムプログラムに参加した女の子たち

写真:ショッピングモールで小売りを学ぶ生徒たち

ショッピングモールで小売りを学ぶ生徒たち

ハニン、ネハ、マイラのような女の子や女性への投資は、幼いうちに人生を変えるだけでなく、世代間の貧困を終結させ経済成長を大幅に向上させることにもつながります。 マッキンゼー・グローバル・インスティチュート(McKinsey Global Institute)によれば、賃金労働のジェンダー格差が完全に解消されれば、2025年までに28兆ドル(26%)が世界の年間GDPに上乗せできるでしょう。

これは、今日の米国と中国の経済規模になります。

短期的にみれば、ネハのトレーニングは彼女と彼女の家族のための貧困のサイクルを断ち切るのに役立つでしょう。しかし、長期的に彼女が働き続けるならば、ほかの若い女性たちが彼女のあとに続き、コミュニティに変化をもたらし、女の子の権利を実現する世界を創りだしていくことでしょう。 女性に力を与える? いいえ、私たちは女の子に闘いのチャンスを与えるだけでよいのです。

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