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人道支援を考える~無関心の潮流との闘い~

プランCEO
アンネ・ビルギッテ・アルブレクトセン

Africaアフリカ

Plan CEO

(2017/06/19更新)

1984年のこと、ジョージ・オーウェルの作品「1984」で描かれた暗黒郷の荒野よりもはるかにひどい光景が目前に広がっていました。

当時アフリカを襲った飢饉を受けて、私たちは、大人と子どもや家畜の死がいで埋めつくされたエチオピアの平原にいました。 この飢饉の原因について本を書いたとしても、決して書き尽くすことはできないでしょう。 記録的な降水量の少なさ、政治的混乱、紛争が絡み合う最悪な状況で、100万人の人々が餓死しました。

この危機の大きさに衝撃を受けた人々は行動を起こさずにはいられず、世界で支援の声が湧き上がりました。 ライブエイドのコンサートだけでも、5000万ポンド(約71億5000万円)の寄付が集まりました。

2017年の現在、東アフリカは再び最悪な状況に直面しています。 そして、今回は、独立して間もない国に目がとまります。 南スーダンです。建国してわずか5年の歴史は紛争と政治的混乱に塗り固められ、そして今干ばつの危機に瀕しています。 いくつかの地域で飢饉が宣言され、人道的な危機に直面しています。 南スーダン以外でもケニア、ソマリア、エチオピアを含め、何百万人もの子どもを含む2000万人以上の人々が緊急に食糧支援を必要としているのです。

写真:生き残っている最後の牛(エチオピア)

生き残っている最後の牛(エチオピア)

写真:給水車を待つ女性(エチオピア)

給水車を待つ女性(エチオピア)

人々の意識の変化

しかし、この30年間で世界の人々の何かが変わりました。このような危機が起きても援助の行動を起こす力が弱まっているようです。24時間絶え間なく流れてくるさまざまなニュースによって、人々が貧困や災害に対して、以前のように衝撃を受けなくなっているのです。それでも、いくつかの報道写真は人の関心を引き、はっとさせる力をもっています。4歳の男の子がギリシャの海岸に打ち上げられたニュースは難民の悲劇の象徴となりました。しかし、報道が重なるにつれて、私たちが共有している支援への切望感は薄れてしまうようです。

皆が肩をすくめて無関心を決め込む潮流が蔓延する以上に心配なのは、危機の発生自体を否定的に受け止める人が増えていることです。多くの人々が寄付し支援を寄せてくれましたが、いくつかの国ではプラン・インターナショナルのウェブサイトとソーシャルメディアのチャンネルを通じた東アフリカ食料危機緊急支援の訴えは、危機の影響を受けた人々や辛抱強く支援に携わる人々へ憎悪と不愉快な目を向けられるものともなりました。

莫大な量のコメントとその痛烈な内容は衝撃的でした。人々は、長年支援しているのに何一つ変わらなかったと思っていました。皆がこれまでしてきた支援が実に重要な影響を与えていることに気づいてくれたら、と願わずにはいられません。

レジリエンスの構築

1984年にゼロから始まったエチオピアでの世界的な支援は、命を救うためだけの短期的な物資支援だけではなく、将来の災害に対してレジリエンス(回復力)を構築したのです。

人道支援は、新しい食物を育て、代わりの家畜を提供するだけでなく、より強力な社会基盤(インフラ)を整備するのにも役立ちました。 人口の多い区域へのアクセスを改善するための道路網を整備しました。学校施設を改善し、飢えをしのいだ子どもたちが適切な教育を受け、飢えや病気について学び、それに対処し克服する方法を学びました。また、よりよい医療施設や清潔な水の使用が身近で可能になりました。

その効果はどうだったのでしょう? 2015年のエルニーニョによるエチオピアの干ばつは、30年間で最悪のものでしたが、過去30年間にわたって行われた支援と、エチオピアの人々と政府の働きにより、危機の度合いは1984年のような域には決して達しませんでした。

写真:給水車から水を得る人々(エチオピア)

給水車から水を得る人々(エチオピア)

写真:支援物資を持ち帰る人々(南スーダン)

支援物資を持ち帰る人々(南スーダン)

気候変動との闘い

南スーダンの飢饉は、東アフリカを襲う最後の危機ではありません。 人道支援が機能しないから、あるいは官僚主義や腐敗によって寄付が消えているからではなく、気候が変化しているからです。 気象パターンの変化が農業生産性の低下につながり、必然的に食糧不足のリスクが高まることになります。

私たちの支援は、これらの国々が不可避的な危機や災害に直面しても、自国で確実に対処できるようになるレジリエンスを高めることに力を注いでいます。

写真:食料支援で重度の栄養失調から回復した子ども

食料支援で重度の栄養失調から回復した子ども

写真:空腹をおして学校に通い続ける女の子(南スーダン)

空腹をおして学校に通い続ける女の子(南スーダン)

写真:食料支援の会場。支援物資の在庫が底をつきかけています(南スーダン)

食料支援の会場。支援物資の在庫が底をつきかけています(南スーダン)

東アフリカ食料危機緊急支援は、命を救う緊急支援だけでなく、彼らの自立にもとても役立ちます。 南スーダンでの私たちの仕事は、質の高い教育を提供し、危機の影響を受けた女の子と男の子が学校教育を受ける機会を逃すことのないよう、飢餓により住む場所を追われた人々に、新しい生活を通じて収入手段を作り出すのを助けるツールを提供しています。

イギリスのヨークで2000年にオウセ川が氾濫して300戸の住宅が浸水したとき、同じく洪水に襲われたモザンビークの人々からの寄付を受けたヨークの人々はこう言うでしょう。「危機の時に一人ではないと知ることは、 絶望への強力な対抗手段です」

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