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6年の軌跡を振り返る~CEO退任にあたって~
プラン・インターナショナルCEO
アンネ・ビルギッテ・アルブレクトセン
Plan CEO
(更新)
いつもプラン・インターナショナルをご支援くださり、誠にありがとうございます。
私は2021年6月に、約6年務めたプランのCEOを退任することになりました。プランは、私にとって、職場というよりは「ホーム」で、ともに働くスタッフは家族そのものでした。世界中の何百万人の子どもたちがより良い人生を歩むことができるよう、またすべての活動に女の子の権利、ジェンダー平等の視点を取り入れるために、情熱をもってともに邁進できたことは大きな喜びです。
ジェンダー平等推進のリーディングNGOを目指して
2015年9月の就任以来、私は女の子の権利の実現とエンパワーメント、リーダーシップを推し進めることに注力してきました。就任後すぐに取りかかったことは、プランが目指す目的と戦略の見直しでした。
そこで立ち上げたのが、世界1億人の女の子のために活動する「1億の理由」です。女の子たちが、「学び」「先頭に立ち」「自分で人生を決定し」「差別や暴力のない環境で成長できるように」、グローバルで取り組む活動戦略です。
この戦略のもと、女の子の可能性を妨げているジェンダー不平等の根本原因を断ち切るための取り組みを推し進めてきました。その結果、女の子の権利の実現を目指して活動するリーディングNGOとして多くのステークホルダーからの高い評価を得て、一定の地位を確立することができたのではないかと思っています。
コロナ禍でもジェンダー平等を加速させるために
世界経済フォーラム発表の「ジェンダー・ギャップ指数2021」報告書では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響が続くなか、世界的なジェンダー・ギャップの解消にかかる時間は、99.5年から135.6年へと一世代分増えたと試算されています。私たちは、ジェンダー平等にむけて突き進んできたこれまでの歩みを、決して後戻りさせてはなりません。
中央アフリカ共和国の活動を視察
新型コロナウイルス感染症は、確かに、世界全体を混乱に陥れました。しかし、破壊の後には、再構築が訪れます。想像を新たに膨らませることで、今よりもさらに良い世界を根本から作りなおすことができると信じています。
現在世界は大きな岐路に立たされています。この危機によって、ジェンダー不平等を助長させてしまうか、それとも変化を加速させ、何百万人もの女の子たちの未来を明るいものにするかは、私たち一人ひとりの行動にかかっているのです。
また、昨今では、コロナ禍において社会全体が狭量となり、民族同士の対立や差別が深刻化しています。今後も人種、階級、民族、能力、障がいなどに起因するあらゆる差別や暴力、不平等に反対し、すべての人が平等に生まれながらにもつ権利を享受できる世界の実現を目指し、プランが世界全体を牽引していくことを願っています。
国際ガールズ・デーの取り組みに参加した女の子たちと
プランが主催したエチオピアでのイベントに参列
プランを支えてくださる皆さまへの感謝を込めて
世界がかつてないほど急速に変化するなか、CEOとしてプランを率いることができたことを大変光栄に思っています。これまでの自身が成し遂げた功績を誇りに思う以上に、ともに働いた世界中の仲間たちの献身を称賛したいと思います。社会のあらゆるところに根づいている不平等を解消し、社会正義に向け日々たゆまぬ努力を続ける仲間たちとともに働いたプランでの日々は、私にとって生涯の宝物となることでしょう。
最後になりましたが、プランの活動に賛同し、温かいご支援をお寄せくださっている世界中の皆さまにも心からの感謝を申し上げるとともに、皆さまのご健勝をお祈りいたします。
あなたの寄付で、誰かの人生に可能性が生まれる。
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