ルワンダの女の子が綴る日々のできごと Girls Diary from ルワンダ

Vol.7

ボーイズ・フォー・チェンジに参加しました

ボーイズ・フォー・チェンジでの学習風景

ボーイズ・フォー・チェンジでの学習風景

日本の皆さん、お元気ですか。私はレベッカです。
日本に行く日が、一日一日近づいていて、とてもわくわくしています。

学校では、女の人と男の人が平等で、互いに助け合うべきであることを学ぶために活動するクラブ、4回目の日記でお伝えした「ボーイズ・フォー・チェンジ」が新しく始まりました。参加者の多くは男の子ですが、女の子も参加し、男の子と女の子が協力し合って活動することを目的としています。

最初に、性についての知識を女の子たちの間に広めるカウンセラー役の生徒を投票で選びました。女の子が望まない性交渉を強いられたり、妊娠をして学校を辞めることになったりしないように、クラブで学んだ知識をみんなに伝えていくことがカウンセラーの役割です。

クラブで男の子たちと一緒に学んだり、活動に取り組んだりするのは発見の連続です。教えてもらったことの中で一番驚いたのは、男の子たちも私たち女の子と同じように料理ができるということ!
そして、私たち女の子だって、男の子の役割が果たせることも知りました。
私は、医者になりたいという夢をあきらめないで、頑張って勉強していこうと思います。

クラブでは、女の子が学校に続けて通うことなどについて、演劇で地域の人たちに伝える練習もはじめました。いつか、村の大勢の人たちの前で、劇を演じるのが私たちの夢です。もちろん、劇にはジェンダー平等のこと、女の子や女性への差別や暴力がいけないことを伝えるメッセージも込められています。

その他にも、クラブではいろいろなことを学んでいます。
私がとても関心をもったのは、貯金についてです。プランのスタッフの人が、「少しずつお金を貯め続けることは、人生で何かを達成するためにも大事なこと」と話していたのがとても印象的でした。
今の目標は、教会に行くときに着る洋服を買うのに必要な、1万ルワンダフラン(およそ1300円)を貯めることです。クラブで学んでから、自分でも貯金をはじめました。
それだけでなく、私はこれからもずっと貯金を続けていくつもりです。
母には、私や兄弟のために何かを買う余裕がありません。私は自分でアボガドを売って手に入るお金などを少しずつ貯めて、少額の買い物は自分でまかなえるようになりたいのです。

貯金の仕方を勉強するレベッカ

貯金の仕方を勉強するレベッカ

貯金や家計簿のつけかたを学習するキット

貯金や家計簿のつけかたを学習するキット

女の子も男の子もいっしょに活動

女の子も男の子もいっしょに活動

こんにちは、フランソワーズです。
私も、レベッカと一緒に日本に行く準備をしています。とてもドキドキします。
私の学校でも「ボーイズ・フォー・チェンジ」が始まりました。絵に描き出した筋書きを演劇にして、歌も盛り込みながら、村の人たちに女の子の権利やジェンダー平等を伝えようと頑張っています。これまで、演劇は、学校の演劇部のものを見るばかりだったので、自分に演じることができるなんて、考えたこともありませんでした。クラブに参加して、劇のシナリオを考えたり、演じたりしている自分がとても新鮮に思えます。

フランソワーズの学校では、夢を絵に描きました

フランソワーズの学校では、夢を絵に描きました

女の子と男の子が平等に役割分担

女の子と男の子が平等に役割分担

私も、男の子に女の子の仕事ができることを知って、男女の役割についての考え方が変りました。お料理も、皿洗いも、洗濯も、男の子がするようになったら、生活がとても大きく変わると思います。

ルワンダのジェンダー問題の特徴

女の子たちが家庭や学校で充実した生き方ができるためには、女の子だけでなく、男の子の意識を変えていくことが欠かせません。そのため、「ボーイズ・フォー・チェンジ」では、ジェンダーに基づく暴力の予防や対策、既存の男らしさにとらわれない理想の男性のあり方の提示、性と生殖に関する健康の知識や権利の学習、リーダーシップスキル、将来の夢の実現に向けたサポートなどを行ないます。レベッカが日記で綴っているように、金融トレーニングなども含まれているのが特徴的です。

地域においては、女の子や女性への差別や暴力への対策が重要な課題となっているルワンダですが、一方、女性の政治参画においては、世界でもっとも進んでいる国といわれています。その背景には、1994年の民族間の大虐殺後、世帯主の3分の1を女性が占め、これまで伝統的に男性が担ってきた職業にも従事することになったことがあげられます。新体制への移行に伴う憲法の起草にも女性が携わったことなどの結果、国会議員に占める女性議席を確保するための規定が設けられ、2003年以降は国会議員に占める女性の割合において世界のトップに位置しています。

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女の子が尊厳ある人生を送れる社会をめざして。あなたもいっしょに応援しませんか?

ルワンダを含む途上国51カ国で展開する支援活動は、女の子やその家族、地域住民とともに話し合い、めざす具体的な成果を明確にしながら、中長期的な計画によってプロジェクトを実施しています。生活環境の改善や教育・就学のための学校や施設の設備、衛生的なインフラの整備、緊急保護など。プラン・インターナショナル・ジャパンが行う活動は、皆さまからの温かい支援に支えられています。

「女の子」が立ちあがる日、世界中」から勇気を届ける日

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