- 国際NGOプラン・インターナショナル 寄付・募金で世界の女の子を支援
- 女の子だから
- 実話をもとにしたストーリー
- STORY 3 自分が変わることで、まわりが変わり、世界が変わる!
実話をもとにしたストーリー
自分が変わることで、まわりが変わり、世界が変わる!
(ギフティさん/ガーナ)
STORY 3
私はアフリカ西部、ガーナの小さな村で生まれた。とても暑く、湿った気候、土の匂い。貧しかった。小さな家にひとつのベッドとマット。家族みんなでシェアした。4歳の時、私だけ祖母の家に預けられた。兄弟4人のうち、女の子は私だけだったから。家事労働を期待されたのだ。かろうじて学校には通わせてもらったけれど、家事全般をこなした後はくたくたで、勉強どころではなかった。
小学校の最終学年のとき、祖母が亡くなり、実家に戻った。父を亡くしていたので、母が農業で得るわずかな収入だけが家計の頼りだった。やがて私の学費が払えなくなり、母は、「ギフティ、学校を辞めて、仕事してくれないかい?」と言った。私は嫌だった。学校に行きたかった。そんなとき、プラン・インターナショナルに出合った。奨学金で学校に行くことができた。
そして、プラン・インターナショナルがサポートする「ガールズ・サッカー」プロジェクトへの参加により、私はたくさんのことを学んだ。活動的になることの素晴らしさ。ハキハキと自分の意見を主張することの重要性。誰かの役に立つことの幸福感。誰ひとり必要のない人間などいないということ。生きる権利、自分の健康を守るということ。
私は「ガールズ・サッカー」を通して、学校を途中で辞めてしまった女の子たちを学校に呼び戻す活動を始めた。女の子の権利を代弁し、擁護する活動を積極的に行った。だんだん自分の発言や提言に自信が持てるようになった。生き生きとしていく私を見て、母が変わった。「家のことはいいから、学校にいきなさい」と言ってくれる。3人の兄弟たちも意識が変わり、コミュニティの人たちも応援してくれるようになった。
私は将来、ジャーナリストになりたいと強く心に誓った。私は人間としての尊厳と誇りを取り戻した。引っ込み思案で自分の意見が言えない、そして、女の子だからと教育から遠ざけられたかつての自分は、サバンナの風に吹かれて消えた。私はジャーナリストになって、女の子にも平等に教育の機会が与えられるように、マスコミを通して提言していきたい。私は必死で勉強している。世界を変えるために。そして、笑顔になっていく女の子をひとりでも増やすために。不安げな女の子がいたら、まず私は声をかける。「ねえ知ってた? あなたの可能性は、無限大なんだよ!!」
Storyteller:北阪昌人 Illustrator:morori
未来を切り拓いた女の子たち
ギフティさんの住む地域では、貧困や早すぎる結婚が理由で60%もの女の子が学校を中途退学しています。プラン・インターナショナルの支援を受けて学校を続けたギフティさん、周囲に教育の重要性を訴え続け、「国際ガールズ・デー」にはNYで堂々と提言もしました。自分の意見をしっかりと言えるようになった今、夢に向かって勉強を続けています。
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