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世界のリーダーへ働きかける~教育のための資金拠出~
アドボカシー
(更新)
プラン・インターナショナルは、子どもたちが質の高い教育を受けることができるように、「教育のためのグローバル・パートナーシップ(Global Partnership for Education以下、GPE)」に対し、各国政府が資金を拠出するよう、アドボカシー活動をすすめています。
2018年2月1~2日に、GPEによる4年に1度の「資金調達会議」が、セネガルのダカールで開催されました。セネガルとフランス政府の共催で開かれた今回の会議は、今後3年間の資金について各国政府が拠出金額を発表するもので、セネガルとフランスの大統領をはじめとする閣僚級の人々、国際機関、NGOなどから1200人が参加しました。
GPEは、開発途上国、先進国、国際機関、市民社会、民間企業などが協力し、持続可能な開発目標の目標4「質の高い教育をみんなに」の実現を目指す国際的なパートナーシップです。初等教育に焦点を当てつつ、就学前教育、中等教育、女子教育や紛争影響地域への教育支援を優先分野とし、65の開発途上国が支援を受けています。
質の高い教育の実現をユースが訴える
会議には、NGOや国際機関などで活動をするユース約20人も参加しました。1月31日には本会議に先駆けて、すべてのユースを対象としたワークショップが開催され、GPEの意義やお互いの活動について理解を深めました。その後、質の高い教育を実現するために必要なこととして、女子教育、早すぎる結婚、緊急下の教育、難民、教育の質など、世界のリーダーに訴えたいポイントをグループでディスカッションし、ユース宣言をまとめました。
プランからは、セネガル、ガーナ、シエラレオネ、ベナンの女の子4人が参加。本会議では、ユースを代表して、ベナンの女の子がユース宣言を声高らかに読み上げました。
プランの女の子たち
ユース宣言を読み上げるベナンのマジィダさん
教育を通じたジェンダー平等
プランはGPEのジェンダー政策に関わり、GPEのすべての支援がジェンダーに配慮した支援になるようにアドバイスを行っています。今回の国際会議には、プランCEOのアンネ・ビルギッテ・アルブレクトセン、西アフリカ統括事務所長、国際本部とセネガルの教育アドバイザーなどをはじめ、4人のユースを含む18人が参加。サイドイベントに登壇し、以下のことを訴えました。
早すぎる結婚について発表するガーナのアビゲイルさん(写真左)
- 教育を通じた「ジェンダー平等」と「女の子のリーダーシップ」を推進することが、早すぎる結婚や女の子への偏見をなくし、社会的慣習を変えていく原動力となる
- 学校内外でのジェンダーに基づく暴力が、女の子の中途退学に直結している
- エボラ出血熱などの緊急下の女の子の教育には、特別な配慮が必要である
- 教育の資金が、もっとも阻害されている女の子に十分に行き届いていない
日本政府も参加
会議には、日本政府を代表して在セネガル大使館の大森茂大使が参加。日本政府として、「GPEが教育の質を改善し、女子教育を推進していること、脆弱国や紛争影響国を対象国としていることは、持続可能な開発目標に貢献していると認識している。日本政府からは、2018年に176万ドル、国会の承認が得られれば追加で92万ドルの拠出をする」という方針を発表しました。
教室を再現したプランのブースに立ち寄る大森大使
最終的な拠出金額の合計は、目標であった31億ドルに対して23億ドルに留まりましたが、4年前の会議のときよりも拠出を増額する国や、2倍にする国もありました。また、途上国政府は国家予算の20%を教育に割り当てるなど、国内の資金を確保する国も多くありました。
本会議に参加したセネガルのサル大統領
本会議に参加したフランスのマクロン大統領
プランは、引き続きGPEとの協働を通じて、社会変革につながる教育支援を実現するとともに、日本政府の教育援助政策のなかで、より一層GPEへの貢献をするよう働きかけていきます。
PLAN We are The Next/プラン・インターナショナル・ジャパン (1分20秒)
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