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G7サミットに提言~危機状況下にある女の子の教育への投資~

アドボカシー

更新)

G7主要国首脳会議(以下、G7)が、2018年6月8~9日にカナダのケベック州シャルルボワで開催されます。プラン・インターナショナルは、初めてジェンダー平等が主要テーマとなる今回のG7において、他団体と連携し政策提言(アドボカシー)を行っています。

写真:プラン各国でG7へむけたツイッターキャンペーンがスタート

写真:プラン各国でG7へむけたツイッターキャンペーンがスタート

フェミニストG7

開催国であるカナダのトルドー首相は、G7で初めて世界中のジェンダー専門家から構成される「ジェンダー平等諮問委員会」を設置しました。ジェンダー平等がG7の主要なテーマとなっているだけでなく、すべての議論や宣言にジェンダー平等の視点が入っているかに配慮しています。そのため今回のG7は「フェミニストG7」とも呼ばれています。G7が扱う議題は国際的な経済、政治的課題が中心となりますが、テーマのひとつにジェンダー平等が入ったことは歓迎すべき点です。

今年のG7のテーマ

  • Investing in growth that works for everyone すべての人のための成長への投資
  • Preparing for jobs of the future 未来の雇用のための準備
  • Advancing gender equality and women’s empowerment 女性のエンパワーメントとジェンダーの平等の推進
  • Working together on climate change, oceans and clean energy 気候変動、海洋、クリーンエネルギーのための連携
  • Building a more peaceful and secure world 平和と安全な世界の構築

「危機状況下にある女の子の教育」を議論

カナダのプランはこれまで、G7各国で教育支援を行うNGOと協働して、カナダ政府に「危機状況下にある女の子の教育」に各国が賛同し、必要な資金を投じることを提言してきました。2016年と2017年のガールズ・リーダーシップでは、プランのユースがトルドー首相に面会し、途上国への教育支援の重要性やジェンダー平等の重要性について直接訴えました。またプランは、G7に先駆けて2018年4月に行われた、G7諸国のユースによるサミット「Y7」をリードし、ユースの政府にむけた提言作りに協力しました。

写真:キャプション

さらに、より多くの人に関心をもってもらうため、ソマリアからの難民の女の子ファトマさんを中心に、「危機状況下にある女の子の教育」に支援資金を増やすための署名活動も行なうなど、精力的に政府や市民への働きかけを展開。その結果、G7で「危機状況下にある女の子の教育に関する宣言」がカナダ政府から提案されることになっています。

この宣言のなかでは、危機状況下にある子どもたちの教育のために、「G7各国が教育援助額を今後3年間で新たに計13億ドル増やすことにG7首脳が合意すること」を提案しています。カナダ政府はすでに、新たに5億ドルを危機状況下の女の子への教育支援に投資することを表明しました。

日本でも、途上国で教育支援を行う20のNGO団体からなるネットワーク「教育協力NGOネットワーク」と協働して日本政府に対して提言書を提出し、「この宣言を支持し、資金拠出も含めた決意表明を発表すること」を提言しています。日本政府はこれまでに、二国間援助や「教育のためのグローバル・パートナーシップ(GPE)」への拠出を通じて、緊急下の教育を支援してきた実績があります。日本政府がこの宣言に賛同し、今後の教育政策において、もっとも取り残されている子どもたちへの支援にODAがより多く使われるよう働きかけます。

写真:危機状況下にある女の子の教育について(ご提案)

危機状況下にある女の子の教育

女の子の教育は、ほかの持続可能な開発目標(以下、SDGs)の達成のためにもっとも重要な役割を担っており、質の高い女の子教育が保健、収入向上、貧困からの脱出をもたらすなど、ほかの目標にも貢献するものであることは多くのデータによって示されています。

一方SDGsでは、すべての子どもが小学校から高校まで通えることを目標としていますが、現在、世界で学校に通えない子ども・若者は2億6300万人にものぼり、そのほとんどが、長期化した紛争や貧困、自然災害など不安定な状況にある国に住んでいます。こういった危機状況下では、女の子が学校に通えなくなる可能性は、男の子に比べると2.5倍にもなります。また、ジェンダーに基づく暴力、早すぎる結婚といった女の子にとってのリスクが高まります。教育はこうしたリスクを防ぐための強力な防御策となります。

アドボカシー担当 城谷 尚子からのコメント

プランはSDGsの大きな理念である「誰ひとり取り残さない」世界の実現にむけて、女の子が「学び」「先頭に立ち」「自分で人生を決定し」「差別や暴力のない環境で成長できるように」活動しています。途上国政府が教育政策を強化し、先進国諸国も教育支援を継続していますが、長引く紛争や自然災害などで、学校に通えない子どもは近年増加しているのが現状です。若い世代が直面しているもっとも深刻でありながらも顧みられない課題に光があたったことは、危機状況下においても、質の高い、生涯にわたる学びへの権利が守られることになる第一歩です。プランは今後も他団体とも協働し、政府への働きかけを強化していきます。

プランは他団体と協力し、G7開催にあわせて各国首脳と外務大臣へむけたSNSキャンペーンと署名活動を実施しています。
ご賛同いただける方は、ぜひご協力ください。

  • キャンペーン用プランTwitterアカウント:@Plan_Intl_jp
  • 署名:「紛争や災害があっても、すべての女の子が教育を受けられるように、G7参加国に声を届けましょう!」 https://goo.gl/YE33Hb

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