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75周年を迎えた国連、プラン・インターナショナルはサイドイベントを開催
アドボカシー
(更新)
※(2020/09/23)イベントの開催時間を修正しました。正しくは20:30~21:40(日本時間)です。
創設から75年を迎える国連は今年、「UN75」と銘打ち、より世界の連帯をアピールしています。新型コロナウイルス感染症の影響で、9月に国連本部(ニューヨーク)で開催される予定だった国連総会が、初のオンライン開催となりました。多くの国や地域からの参加が容易になった、とオンラインならではのメリットも話題になっています。
プラン・インターナショナルもこの節目に、さまざまな国連機関とともにアクションを起こしています。
UNICEF、UN WOMENとレポートを発表
プランは2020年3月、国連の関連機関であるUNICEF、UN WOMENとともにレポートを発表しました。女性の社会参画の節目となった1995年の第4回世界女性会議(北京会議)※1を取り上げ、今日までの歩みを振り返る内容です。レポートでは、女の子の中等教育への進学率の向上など進展が見られた一方で、今もなお、女の子が男の子より家事労働に従事する時間が多かったり、ジェンダーに基づく暴力に晒されたりするなど、多くの課題が残っていることが明らかになりました。
しかしその後、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的流行)が起こり、多くの社会の問題があぶり出されています。既存のジェンダー課題を助長し、プランを含む国際社会が取り組んできた成果を後退させかねない危機的な状況です。
“Health for All(すべての人に健康を)”プランがサイドイベントを共催
プランは、国連総会期間中の2020年9月23日にサイドイベントを開催します。新型コロナウイルス感染症は、サハラ砂漠以南のアフリカ諸国でも徐々に広がっています。各国の脆弱な医療保健システムが、パンデミックによって崩壊する危機に晒されることも指摘されていることから、医療の現状と課題について訴えます。以前より致死率の高いマラリアの脅威にさらされているなか、医療保健システムが崩壊すれば、多くの子どもたちの命が危機に陥ります。特に女の子や女性への影響が懸念されます。
タイトル | 「最前線から:COVID-19から“Health for All(すべての人に健康を)”への動き (From the Frontlines: How to move from COVID-19 to health for all)」 |
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テーマ | アフリカ大陸で拡大が懸念される新型コロナウイルス感染症の流行下での「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ※2」の達成にむけた、医療従事者のエンパワーメントについて (使用言語:英語) |
開催日 | 9月23日(水) 20:30~21:40(日本時間)※掲載時間を修正しました |
参加申し込み |
イベントページ(外部サイト:英語) どなたでも参加可能ですので、上記サイトよりぜひお申し込みください。 |
共催 | 武田薬品工業株式会社、SEED Global Health、ワールド・ビジョン・ジャパン、ジョイセフ |
イベントでは、プランからこの保健プロジェクトの現地パートナーである、看護師のアタイ・アリスさんが参加します。アリスさんは、ウガンダの西ナイル州で栄養不良の子どものケアや感染症の予防と治療の最前線で活躍しています。
新型コロナウイルス感染症への緊急支援はもちろんのこと、平時から医療サービスを受けられるよう、地域に根差した保健システムの構築が必要です。特に影響を受けやすい子どもたち、女の子の特別なニーズに配慮した支援活動が求められています。新型コロナウイルスをきっかけに医療システムの脆弱性が明らかになった国々。ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの達成にはそうした国々への支援が不可欠であることを訴えます。
プランは、すべての人が医療サービスを受けられるよう、今後もさまざまな対策に取り組んでいきます。
- ※1.世界女性会議とは
1995年、北京で開催された国際会議。国際機関や各国政府、市民社会の女性グループは、女性に対する暴力や、政治などの意思決定過程において女性が男性と同じように参画し、問題を提起できるべきであることを議論しました。その結果は「北京宣言」「北京行動綱領」としてまとめられ、世界のすべての女の子に未来への希望を与えるものとなりました。 - ※2.ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ
「すべての人が、適切な健康増進、予防、治療、機能回復に関するサービスを、支払い可能な費用で受けられる」ことを目指すUHCは、持続可能な開発目標(SDGs)のゴール3(健康と福祉)の中にも掲げられています。
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アリスさんのコメント
「このようなグローバルなイベントで、コミュニティ内のヘルスワーカーが発言する機会はほとんどないと思うので、今回現場の声をお伝えできることを誇りに思います。新型コロナウイルスのような感染症が広がる環境下で、人々に平等な医療アクセスを提供することの難しさや課題を共有したいと思います。特に、ウガンダの西ナイル州のような、母子保健や栄養分野において他の地域より達成度合いが低い地域で働くヘルスワーカーたちへのサポートの重要性を説き、“Health for All(すべての人に健康を)”が真に実現されるよう訴えかけたいです」