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【開催報告】~女の子の未来を拓く~ Girl’s Project報告会(6/30・世田谷)

イベント

更新)

2016年6月30日、東京・三軒茶屋にてGirl’s Projectの報告会を開催。2015年7月~2016年6月実施のプロジェクトの報告と、2016年7月開始のプロジェクトの紹介、参加者のグループでのワークショップを行いました。

コロンビア 子育て・家族計画サポートプロジェクト報告

写真:コロンビアのプロジェクト報告をする久保田職員

コロンビアのプロジェクト報告をする久保田職員

「未成年のシングルマザーたち」
2015年7月からすすめてきたコロンビアでのプロジェクトについて、現地を訪れたコミュニケーション部久保田職員が報告しました。

プロジェクトは15~19歳の妊娠が25.2%にのぼる北部シンセレホで実施。若い母親たちへの育児方法の教育や若年層の高い妊娠率を改善するための性と生殖に関するトレーニング、女性に対する暴力の根底にあるマチスモ(男性優位主義)の考えを変えていくためのトレーニングを、自治体や医師などとも連携し行っていることが伝えられました。ターゲットに参加してもらうための工夫、人々の意識を変えることの難しさなどもあげられました。久保田職員はジェンダー・ギャップ指数がコロンビアは日本よりはるかに上位であることを示し「問題の根底にある男女差別は日本にも通じるところがあり、コロンビアのお手伝いをしながら私たち自身も考えていかなくてはいけない、意識を変えていく必要があると感じました」と感想を述べました。

新たなGirl’s Projectのスタート

2016年7月から寄付の募集が開始されたGirl’s Projectについては、プログラム部寺田職員が紹介。ルワンダの「差別をなくすジェンダー教育プロジェクト」、トーゴの「若年層の女性の経済的自立プロジェクト」、ネパールの「女性への暴力撲滅・保護プロジェクト」の内容を説明しました。

なかでも、ネパールのプロジェクトについては、寺田職員が実際に現場を訪問した様子にふれながら、男性優位の考え方に加えてダウリーの慣習から早すぎる結婚の問題も存在することや、早すぎる結婚と暴力の強い関連性、低年齢の性暴力の被害者が多いこと、政府が全ての郡で暴力の被害者の保護シェルター設置を義務づけていることが語られました。「財政的な事情から実現していないところがあることが今回のプロジェクトの背景」と寺田職員。夫やその家族による暴力を逃れてシェルターに身を寄せている被害者、人身取引の被害者に会った様子を交えながら支援の必要性を伝えました。ネパールのプロジェクトでは、女の子や女性たちのためにシェルターの建設に加えて、被害者のカウンセリングや学業復帰のサポート、生計向上支援を実施していきます。

写真:寺田職員による新規プロジェクトの発表

寺田職員による新規プロジェクトの発表

写真:熱心に耳を傾ける参加者たち

熱心に耳を傾ける参加者たち

ワークショップで学ぼう

写真:ジェンダーについて考えるグループトーク

ジェンダーについて考えるグループトーク

「女の子のプロジェクト、ここがポイント」

プロジェクト報告の後は、過去に実際に行われた大豆栽培プロジェクトを題材に、プロジェクトに盛り込むべきジェンダー平等の視点を、参加者がグループとなってワークショップ形式で考えました。

事例となったプロジェクトの目的は、大豆栽培によって収入を増やすことで、女の子たちの就学率をあげ、同時に家庭での大豆消費も増やして子どもの栄養状態を改善することでした。しかし、結果は収入の増加にもかかわらず、女の子たちの就学率は低下、子どもの栄養状態も改善されなかったもので、参加者は原因を話し合いました。「家で権力のある男性が収入を使ってしまったのではないか」「収入を得られようになったため、女の子が学校に行くことではなく大豆の栽培が優先された」「意識改善が考慮されていなかったのでは」など、さまざまな意見が出されました。職員からは、実施地域での男女の役割やジェンダーの意識について事前調査が不十分だったことについて指摘し、現在では全てのプロジェクトにジェンダー視点を入れていることが解説されました。

イベント参加者の感想

  • ネパールの話を聞いて暴力が日常的に行われていることに驚いた。暴力を受けた時だけでなく、日々おびえる生活は本当につらいと思う。
  • プロジェクトの成功だけでなく、ワークショップで取り上げられた失敗の話も勉強になった。活動地域の人たちにどのように伝えていくか、フォローアップの方法なども工夫が必要だと思った。
  • コロンビアの男女差別の根本は、日本も同じだと思った。

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