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【開催報告】「世界一大きな授業2019」~全国から600校以上が参加~
イベント
(更新)
「世界一大きな授業」は世界中の子どもたちが教育を受けられることを目指す地球規模のキャンペーンイベントです。「持続可能な開発目標(SDGs)」の「ゴール4=教育目標」が、それぞれの国の政府によってきちんと達成されるように、子どもを含めた市民が政府に働きかけました。世界と日本でのキャンペーンの様子をお届けします。

- ※「世界一大きな授業」とは?
2002年から実施している「世界一大きな授業」は、教育支援を行うNGOと教員組合によるネットワークである「教育のためのグローバル・キャンペーン(Global Campaign for Education: 以下GCE)」が行うキャンペーンです。日本では、GCEに加盟する教育協力NGOネットワーク(Japan NGO Network for Education:以下JNNE)が実施し、プラン・インターナショナルは、世界一大きな授業の実行委員メンバーとして、キャンペーンの企画立案、実施を他団体と協働しながらすすめています。
日本では全国から600校以上、約5万人が参加
日本では、世界の教育の現状や、日本政府の途上国への教育支援の状況を学ぶ教材を授業実践者に提供し、世界の教育について学ぶ授業を4月13日~6月30日の期間内に実践していただきました。実践した学校とグループは622、授業を受けた参加者は4万9294人にのぼりました。幼稚園、小・中学校、高校、大学、フリースクール、塾、NPO、さらに企業や行政機関などさまざまな場所で授業が行われました。教材は、途上国の教育の現状について知るクイズ、日本の教育課題について考えるアクティビティ、支援強化を願う声を首相や外務大臣に伝えるために提言を書く「私たちの政策提言」のアクティビティなど、多岐にわたります。
授業を実施した尚絅学院高等学校(宮城県)とプラン千葉(千葉県)
国会議員のための「世界一大きな授業」
キャンペーン期間中には、今回で10回目となる「国会議員のための世界一大きな授業」も実施しました。中高校生8人が「先生」となり、国会議員20人を「生徒」に、途上国の子どもたちが学校に通えない現状を体験してもらうためのすごろくゲームを実施しました。ゲームを通じて、世界中のすべての子どもが学校に通うためには、国同士の協力が必要なことや、先進国からの教育支援がまだまだ足りていない現状を伝えました。
国会議員のための世界一大きな授業
中高生と議員の皆さん
子どもたちの声を政府へ
8月6日には、国会議員のための「世界一大きな授業」を担当した中高生とともに、全国の参加者から寄せられた3994通の政策提言書を届けるため、外務省の松浦国際協力局審議官・NGO大使に面会しました。松浦審議官からは「約3カ月という短期間で約4000通もの政策提言をいただけたことに敬意を表します」というコメントとともに、「今後、どんなフィールドへ行っても国際教育支援への関心を忘れず、自分に何ができるか探り続けて欲しい」という、激励の言葉をいただきました。
中高生たちが外務省へ提言を提出
世界各国で、教育を受ける権利をアピール
「世界一大きな授業」は日本以外でも実施しています。
フィリピンでは、子どもや先生たちが、先住民族、障がいのある子ども、イスラム教徒の子ども、遠隔地に暮らす子どもへの教育予算を拡充して、奨学金、給食、通学費用の補助などが実施されるよう訴えました。
また、タンザニアでは、高校生たちが教育の課題について話し合い、清潔な水の確保や女子学生には生理用品が必要であることなどがあげられました。
フィリピンのキャンペーン参加者
キャンペーンに参加したタンザニアの女の子たち
日本で、世界で、すべての子どもに教育を受ける権利があることを、各国政府に伝える世界一大きな授業。持続可能な開発目標(SDGs)で掲げられている教育目標の達成にはまだまだ課題がありますが、一人ひとりが声を上げることで、政府が目標達成にむけて努力することを後押しする大きな力となります。すべての子どもが教育を受けられるように、一人ひとりが関心を持ち、自分にできることを考え、行動に移すことが重要です。
※その他の参加者の感想はこちらからご覧いただけます。
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