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【開催報告】プラン・ラウンジ12月「子どもたちが安心して学べる環境を。学校とコミュニティの防災」~バングラデシュ・ネパール~
イベント
(更新)
2021年12月18日、プラン・ラウンジ12月「『子どもたちが安心して学べる環境を。学校とコミュニティの防災』~バングラデシュ・ネパール~」を開催しました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響で、昨年6月以降プラン・ラウンジをオンラインで開催しています。今回は国内外から、約60名の方々にご参加いただきました。
女の子に大きな影響をもたらす自然災害
今回のラウンジには、プログラム部の倉橋職員が登壇。自然災害が女の子に与える影響そして、災害がもたらす影響の大きさにはジェンダーや地域により違いがあることを説明しました。例として、2011年に日本で発生した東日本大震災では、死亡者数に男女差がほとんど見られなかった一方で、2004年に発生したスマトラ沖地震では、「死亡者数の7割以上が女性」という地域もあったことを紹介しました。また、災害後にはジェンダーに基づく暴力や、早すぎる結婚が増加する傾向にあるなど、女の子が直面するリスクの大きさを指摘しました。
女の子が災害の犠牲になる社会的な理由
ジェンダーを考慮した「学校とコミュニティの防災」プロジェクト
自然災害が女の子におよぼす影響を減らすためには、教育を通じた防災・減災の取り組みが重要です。そのため現在プランでは、バングラデシュとネパールで、「学校とコミュニティの防災」プロジェクトを実施しています。
倉橋職員は、対象地域には老朽化した学校設備が多く、自然災害に脆弱な学習環境が問題になっていたことを写真とともに解説。プロジェクトでは、子どもたちが安心して勉強できるよう、学校設備を修繕したことを説明しました。また、児童や生徒たちに、救命・避難訓練や、学校内の危険な場所を特定するハザードマップ作成などの防災活動に参加してもらうことで、災害への備えを強化していると話しました。
プロジェクトについて説明する倉橋職員
さらに、女の子や障害のある子どもたちのために、女子トイレの増設や、学校の入口へのスロープ設置を行ったことも紹介しました。
プロジェクトへの参加を通じた女の子たちのスキル向上
倉橋職員は、プランの防災・減災対策への参加を通じて女の子たちのスキルが確実に向上していることを、手話でハザードマップを説明できるようになった耳の不自由な女の子や、救命方法を習得しおぼれていた子どもを助けた女の子を例に挙げて紹介しました。
そして、参加された方々に対し、このラウンジをきっかけに気候変動というグローバルな問題について関心を寄せ、プランとともに取り組んでいただけると心強いと述べました。
手話でハザードマップを説明する耳の不自由な女の子
「ギフト・オブ・ホープ」の成果も報告
昨年のギフト・オブ・ホープ※では、防災・減災への取り組みの一環として、バングラデシュの子どもたちにソーラーランプが贈られました。倉橋職員は、ランプが災害への備えとしてだけでなく、夜間の勉強にも役立っている女の子の喜びの声を紹介。続いて、広報マーケティング部の津田職員が、ギフト・オブ・ホープの概要を説明し、これまでにもたらされた各国の成果について報告しました。
- ※ギフト・オブ・ホープ:自然災害、少数民族、女の子だからという理由で弱い立場に置かれている子どもたちに、「ギフト」の形で支援を届けることのできる仕組みです。お選びいただいたギフトは、プランが行っているプロジェクトの一環として支給されます。
ソーラーランプを受け取った女の子
プランでは感染症予防のため、当面の間、多くの方が一堂に会する実会場での説明会の開催は控え、オンライン上での開催を予定しています。次回の開催は来年の1月です。多くの皆さまのご参加をお待ちしています。
次回の予定
2021年1月22日(土) | 11:00~12:00 |
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