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【開催報告】プラン・ラウンジ4月「ウクライナ避難民の子どもたちに安心と安全を~プランの人道支援を語る~」
イベント
(更新)
2022年4月23日、プラン・ラウンジ4月「ウクライナ避難民の子どもたちに安心と安全を~プランの人道支援を語る~」をオンラインで開催しました。当日は、国内外から140名の方々がご参加くださいました。
近隣諸国へ逃れた子どもたちへの支援活動を詳しく報告
紛争が激化するウクライナからは、連日多くの人々が近隣諸国(ポーランド 、ルーマニア、モルドバなど)へ避難しています。今回のラウンジには、プログラム部の馬野職員が登壇。避難先で特に子どもたちが直面するリスクと、プラン・インターナショナルが取り組む人道支援について説明しました。
ルーマニアに避難してきた母親と子どもたち
プランの人道支援活動の3つの柱
プランのこれまでの調査では、危機的な状況下においては、子どもたち、特に女の子や女性への暴力、人身取引や性的搾取などが増加することが明らかになっています。そのため、プランの人道支援では、一貫して「子どもや女の子、女性の心身を守る」ことを最優先に取り組んでいます。馬野職員は、今回の支援活動においても以下の3つの柱を軸に活動していると述べました。
3つの柱で活動を実施
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心のケア
ウクライナから逃れて来た人々のなかには、爆撃に遭遇したり、人が亡くなるのを目の当たりにしたりと、過酷な体験をくぐりぬけて来た子どもや保護者たちが大勢います。そのため、避難先では安心して過ごせる居場所を提供すると同時に、早急に心のケアを行うことが重要です。なかでも遊びを取り入れた活動は、子どものストレスの軽減と心の安定に役立ちます。
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子どもの保護
不特定多数の人々が集まる国境や一時避難所では、子どもの誘拐や性暴力などのリスクが発生しやすくなります。子どもたちをこうしたリスクから守るとともに、ボランティアやパートナー団体のスタッフなど、子どもと接する人々に対し、子どもと若者のセーフガーディングなどのトレーニングを行うことも必要です。
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緊急下での教育の継続
慣れない避難生活を送る子どもたちにとって、教育の継続は、学力維持の面で有益なだけでなく、心理的な安定を得て日常生活を取り戻すことにもつながります。プランは、子どもたちが安心して学べる機会の提供に取り組んでいます。
モルドバで実施している心のケアと教育支援を紹介
具体的な活動例として、モルドバで実施している、遊びを通じた心のケアセッションの様子や、教育の継続にむけた支援を紹介しました。ウクライナとの国境沿いにある2カ所の一時避難所では、プランのトレーニングを受けた心理士、教員、ソーシャルワーカーからなる専門家チームが、歌やお絵描き、粘土遊びなどを通したセラピーを実施しています。また、首都キシナウでは、学用品の支給や、現地語を教える臨時教室の運営を通じ、定住予定の子どもたちが、避難している国の正規の教育システムにスムーズに編入できるよう支援しています。
お絵描きセラピーに参加する子どもたち
馬野職員は、プランが現地での中長期的な支援の実施にむけて調整を始めていることにも触れ、引き続きパートナー団体と連携しながら活動をすすめていくと締めくくりました。
質疑応答ではさまざまなご質問が寄せられ、参加者の皆さまの関心の高さが伺えました。
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。

参加者の皆さまとの記念撮影
次回の開催は5月です。多くの皆さまのご参加をお待ちしています。
次回の予定
2022年5月21日(土) | 11:00~12:00 |
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