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【開催報告】プラン・ラウンジ6月「ベネズエラとウクライナ 2つの難民問題を知る」
イベント
(更新)
2022年6月18日、プラン・ラウンジ6月「ベネズエラとウクライナ 2つの難民問題を知る」をオンラインで開催しました。当日は、122名の方々がご参加くださいました。
2つの国の難民問題を解説
ベネズエラ避難民の親子と山形職員(右)
今回のプラン・ラウンジでは、6月20日の「世界難民の日」に寄せて、ベネズエラとウクライナ、2つの国の難民問題を取り上げました。当日は、両方の難民支援活動に携わるプログラム部の山形職員が登壇。当たり前の日常を失い、国外への脱出を迫られたベネズエラとウクライナの人々が直面している困難や課題について、共通点や相違点に触れながら解説しました。また、現地のニーズに沿ったプラン・インターナショナルの支援についても紹介しました。
「ベネズエラ避難民」背景に社会経済の混乱
ベネズエラ人の国外脱出の背景
山形職員は、はじめに「ベネズエラ避難民」が生まれた背景を説明しました。長引く政情不安により社会経済が混乱し、教育や保健などの公共サービスの機能が停止。国際社会からの支援も届かないなか、人々は生き延びるために国外へ脱出する選択肢しかない状況に置かれたと述べました。2022年6月現在、600万人以上が近隣諸国へ逃れています※
。
状況に合わせて柔軟な支援を実施
プランは多くの避難民を受け入れている隣国のペルーにおいて、国連機関や他のNGOと連携しながら、2019年から支援を開始。時間の経過とともに変化する避難民のニーズに合わせ、支援内容を段階的に変更しながら活動を継続したことを報告しました。
安定した生活を築くための支援を実施
- 1年目:生活物資の支給や情報提供を通した、避難民の保護と生活環境の整備
- 2年目:コロナ禍で失業、生活困窮に陥った避難民のビジネス再開にむけた支援
- 3年目:ペルー社会にとけこみ、安定した生活を築いていくための職業訓練、経営指導
国は違っても避難民の人々のニーズは同じ
共通する3つのニーズ
つづいて、ベネズエラとウクライナの避難民が置かれている状況や必要な支援について、「言語」「教育」「受け入れ国での支援状況」などの項目ごとに比較した考察を述べました。これまで数多くの人道支援の現場で活動してきた山形職員。「国は違っても、難民や避難民の人々が必要としているものはほとんど変わらない」と話し、共通する3つのニーズとして「避難先での尊厳ある、安全で安心な環境」、「心理社会的サポート」、「教育の継続」を挙げました。
最後に山形職員は、紛争や迫害などで国を追われた人々の数が、2022年5月現在、世界中で1億人を超えたことに言及。日本では報道されることが少ない国々の難民問題にも目を向けて欲しいと語り、報告を締めくくりました。
質疑応答では、「受け入れ国の住民と避難民との間のあつれき」や「言語の違いとコミュニケーション」などに関するご質問が寄せられ、有意義な時間となりました。ご参加くださった皆さま、誠にありがとうございました。

参加者の皆さまとの記念撮影
次回の開催は7月です。多くの皆さまのご参加をお待ちしています。
次回の予定
2022年7月23日(土) | 11:00~12:00 |
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