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【開催報告】プラン・ラウンジ10月「少数民族の女の子と『早すぎる結婚』~ベトナムから駐在員がご報告~」
イベント
(更新)
2022年10月22日、プラン・ラウンジ10月「少数民族の女の子と『早すぎる結婚』~ベトナムから駐在員がご報告~」をオンラインで開催しました。当日は100人以上の方々がご参加くださいました。
世界では約5人に1人の女の子が「早すぎる結婚」を経験
今回のプラン・ラウンジには、ベトナムで実施している「早すぎる結婚の防止」プロジェクトを担当する榎田職員と、現地に駐在しプロジェクトの進捗管理に当たっている石丸職員が登壇しました。
早すぎる結婚が起こる背景を図で説明
はじめに榎田職員が、早すぎる結婚(児童婚)の定義や背景について、スライドを用いて解説。世界では約5人に1人の女の子が18歳未満での「早すぎる結婚」をしており、その背景には「家族の決定」や「妊娠」、「本人の自由意思」などさまざまな理由があると述べました。また、ベトナムの特長として、国全体では「早すぎる結婚」の割合は11%であるのに対し、少数民族であるモン族の間では53%と、非常に大きな開きがあることを指摘しました。
少数民族に多い「早すぎる結婚」 背景と課題
プランが活動するハザン省とライチャウ省
続いて石丸職員が、現地から活動状況を報告しました。ベトナムでは発展著しい都市部と農村部の経済格差が拡大。プランが活動する農村部では少数民族の割合が95%を占め、貧困率も高いと説明しました。少数民族の間で「早すぎる結婚」が多い要因として、「教育は女の子より男の子の方が優先されること」、「性と生殖に関する健康と権利についての知識不足が予期せぬ妊娠につながっていること」、「女の子は早く結婚するよう家族や社会から圧力をかけられること」などに言及。「早すぎる結婚」の防止には、当事者である女の子たちだけではなく、地域や行政など周囲の理解が必須であると述べました。
早すぎる結婚の防止にむけた3つの取り組みを紹介
包括的なアプローチで早すぎる結婚の防止に取り組む
石丸職員は、「早すぎる結婚」の防止にむけたプランの取り組みとして、「生計向上トレーニング」「ジェンダー平等の促進活動」「環境整備」の3つを紹介。ハードとソフト両面からの包括的なアプローチにより、女の子だけではなく地域に暮らす住民や行政の意識に変化が生まれていると述べました。また、女の子たちが収入を得る手段を習得することは、自尊心を高め自立を促すことにも役立つと説明。こうした働きかけが「早すぎる結婚」の防止につながると述べ、報告を締めくくりました。
参加者の皆さまからは質問が次々と寄せられ、「早すぎる結婚」に対する関心や問題意識の高さが伺えました。

参加者の皆さまとの記念撮影
次回は、11月19日の開催です。多くの皆さまのご参加をお待ちしています。
次回の予定
2022年11月19日(土) | 11:00~12:00 |
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