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【開催報告】プラン・ユースグループ主催「小野りりあんさんと考える 気候変動とジェンダー課題」~調査レポート公開イベント~

アドボカシー

イベント

更新)

2023年3月28日、プラン・ユースグループが、オンラインイベント「小野りりあんさんと考える 気候変動とジェンダー課題」を開催しました。当日は、10代から60代まで幅広い年代の方々にご参加いただきました。

「気候変動とジェンダーに関する調査報告書」を紹介

イベントでは、プラン・ユースグループが日本に住むユース1000人を対象に実施した調査をもとに作成した「気候変動とジェンダーに関する調査報告書」を紹介。調査から、「日本の若者たちは、気候変動による気温や海水温の上昇、食料不足といった課題を認識してはいるものの、気候変動がジェンダー課題を深刻化させていることを認識しているのは10人に1人程度である」ことが明らかになったと報告しました。

写真:調査を担当したユースによる報告

調査を担当したユースによる報告

温暖化による干ばつやモンスーンなどの影響で農作物が被害を受け、生計手段が絶たれた国や地域では、家計の負担を減らすために女の子が早すぎる結婚を強制されたり、学校を中途退学させられたりすることがあります。こうしたジェンダー不平等の存在について、約3割が「わからない」と回答。その傾向は女性よりも男性の方が高かったと説明しました。

気候変動×ジェンダー課題をアートで啓発「FAIRy Tale Project」

写真:御茶の水美術専門学校生による「FAIRy Tale Project」の紹介

御茶の水美術専門学校生による「FAIRy Tale Project」の紹介

続いて、プラン・ユースグループと連携して活動している御茶の水美術専門学校の学生による「FAIRy Tale Project」を紹介しました。これは、世界が直面する喫緊の問題である気候変動について、日本や海外の昔話、おとぎ話をモチーフに、ジェンダー視点を取り入れて作成した啓発動画をSNSで拡散する取り組みです。気候変動の問題とジェンダー課題を、単に危機感を煽るのではなく、人々に馴染みのある物語を通して発信することで、観た人がこの問題を前向きに受け止め、理解を深められるような工夫をしています。

モデル・気候活動家の小野りりあんさんを迎えて

写真:気候変動とジェンダーに関する課題を共有する小野さん

気候変動とジェンダーに関する課題を共有する小野さん

次に、モデル・気候活動家として活躍されている小野りりあんさんにご登壇いただき、ご自身の活動をご紹介いただきました。北海道出身で、幼い頃から環境保護への関心が高かった小野さん。SNSなどを通じて気候変動に関する情報を積極的に発信しアクションを起こしています。CO2を極力排出しない生活を実践していることや、2021年に日本政府が策定した脱炭素化政策に対し提言活動を行ったことなどをお話しくださいました。

  • ※日本政府は、2021年に「国が決定する貢献」として、2030年度において、温室効果ガスを2013年度から46%削減することを目指すことを決定(日本のNDC(国が決定する貢献))。

ユースによるトークセッション

写真:上段左:永嶋さん、右:まなさん、下段左:近藤さん、右:小野りりあんさん

上段左:永嶋さん、右:まなさん、下段左:近藤さん、右:小野りりあんさん

続くトークセッションには、ガールスカウト日本連盟/大阪府連盟の永嶋さん、御茶の水美術専門学校の近藤さんが登壇。ユースそれぞれの活動を振り返るとともに、小野りりあんさんとトークを行いました。進行は、プラン・ユースグループのまなさんが担当しました。

啓発動画の制作では、どのような部分が難しかったですか?
近藤さん:気候変動に関するテレビを観たり、話を聞いたりすると、問題を深刻に捉えすぎるあまり恐怖が先に立ってしまう場合があります。「FAIRy Tale Project」に参加して学びを深めるうちに、次第に受け止められるようになりました。気候変動やジェンダー課題を伝えるうえで、深刻さや悲惨さを強調するだけでは自分と同じようにただ怖がる人を増やすだけだと感じたため、そうならないよう配慮しました。女の子への被害がより大きいことを伝えつつ、男性の側にも配慮した平等な表現となるように意識しました。

世界のユースたちは、気候変動とジェンダー課題をどのように捉えていますか?
永嶋さん:私は、世界15カ国のユースとともに、第66回国連女性の地位委員会に向けた提言活動に参加しました。気候変動とジェンダーに関する事柄は、ガールスカウトなど学校以外の社会教育の取り組みから学んだというユースが多く、学校で学ぶことができたと答えたのはわずかでした。

  • ※第66回国連女性の地位委員会は「気候変動、環境及び災害リスク削減の政策・プログラムにおけるジェンダー平等とすべての女性・女児のエンパワーメントの達成」をテーマに2022年3月に開催。

気候変動とジェンダー課題に取り組むうえで私たちユースにできることは?
永嶋さん:知るということを続けること。知ったら、それを口に出す。口に出したら、仲間が集まる。仲間が集まると変化が起きる。「微力は無力ではない」という言葉を大切にしたいと思います。

小野さん:とりあえず活動をしているところに出向き、まずは一人でもいいから気候変動やジェンダーについて話し合える仲間を見つけるのがいいと思います。対話からすべてが始まります。仲間を見つけにいってください。あなたは一人ではありません。微力が集まって、社会が変わっていくので、一緒に取り組んでいきましょう。

気候変動の問題に起因するジェンダーの課題の解決には、ユースを含むさまざまな世代や立場、アイデンティティを持つ人々の関心を高め共感を得ていくことが不可欠です。まずは、対話を通じて互いの理解を深め個人では小さいかもしれない善意の気持ちを集めること、そうした活動をプラン・ユースグループは担っていきます。

写真:イベントに関わった全員で

イベントに関わった全員で

プラン・インターナショナルは今後も国内外のユースと連携しながら、社会課題の解決を目指してアドボカシー活動に取り組んでいきます。
イベントにご参加くださった皆さま、誠にありがとうございました。

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