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ジェンダーの固定観念を変える男性グループ ~カメルーン~

女の子だから

更新)

女性も男性も平等に手を携えて

女性も男性も平等に手を携えて

カメルーンでは伝統により男女の役割が規定され、女性と男性が対等という概念がありません。例えば、妻が妊娠中でも、夫が妻の診療所通いに付き添ったりすることは、男性の役割ではないという考え方が根強く残っています。プランのプロジェクトを通じて、古くからの概念や慣習に疑問を抱いた男性たちがグループを結成し、HIV母子感染防止のための産前検診の普及と、地域のジェンダー意識の変革に取り組んでいます。

妻をケアしない夫

6人の子どもを持つムサは、伝統的なフラニ族の男として生まれ育ち、妊娠・出産に関することは女性に任せるものという考えの下に育ちました。「私たちの文化では、妻との会話や意見交換などはあまり一般的ではありません。そのため、妻が妊娠しても、病院に同行するなんてあり得ないことでした」とムサは言います。

フラニ族の文化では、妊娠中の妻と一緒に歩くことはタブーとされています。たとえ妻の具合が悪くても、妻を診療所に連れて行くことも、料理、洗濯、水汲みなどの家事を手伝うことも、男性として恥ずかしい行動とみなされてしまいます。

伝統として受け継がれてきた慣習には、どうしてそのようにすべきなのかという理由付けはありませんでした。「なぜ病院に行く妻に付き添ってはいけないか、説明されたことはありません。私の父はただ、『男としてふさわしい行動をとれ』と言っていました」。

男女の平等を促進する男性グループ

トリニティ・メン・エンゲージメントグループの男性たち

トリニティ・メン・エンゲージメントグループの男性たち

プランによって保健特区で実施された、HIV母子感染防止プロジェクトに、ムサはトリニティ・メン・エンゲージメントグループ(The Trinity Men Engagement Group)という男性グループの代表として参加しました。このグループは、HIV母子感染防止に重要な産前検診の普及とジェンダー意識の変革に取り組む革新的な男性たちの集まりです。プロジェクトを通じて、ムサは、多くの男性が、内心では、伝統的なジェンダー規範や固定観念に疑問を持っており、変化を望んでいることに気づきました。「多くのことが変化し始めています。妊婦検診の件数は増加しており、今後は森林に暮らす多くの人々にも教育をしていかなければいけません」。

村の文化において男性は、家族にとってマイナスであっても、厳密な男女の役割を守るよう教えられてきました。ムサをはじめとする、トリニティ・メン・エンゲージメントグループの男性たちは、そうした環境に変革をもたらそうとしています。

周囲の無理解の中での挑戦

伝統的な考え方や慣習を変えようとする試みに対し、周囲は中々理解を示してくれません。男性が家事を行う事は弱々しいという考え方が根強く残っているため、ムサは料理などをすると人からなじられると言います。「友だちに説明を試みましたが、何人かは理解してくれても、多くは笑いものにするだけでした」。

メンバーたちは、男らしさに関する伝統的な信念に対して、疑問を呈し挑戦しています。家族や友人たちから辛らつな批判を受けようとも、地域の新しい模範になろうと取り組んでいます。ムサとグループの仲間たちは、HIV母子感染を減らす産前検診の普及への男性の参加を推奨しながら、ジェンダー問題に関わる活動を続ける意気込みです。

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