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【一般プロジェクト中間報告】意識啓発を通じて早すぎる結婚を根絶させる~ネパール~

女の子だから

更新)

インドとの国境近くに位置するネパールのラウタハット郡とバンケ郡は、先住民族や最下層の身分の人々が多く住む地域です。女性が教育を身につけて自立した存在になるという理解の根づいていない、伝統的な慣習が残る地域で、早すぎる結婚をさせられる女の子が多くいます。結婚した女の子は家事労働に追われ、学校に通うことが難しくなり、経済的・社会的に自立することができません。また、早すぎる出産・妊娠による死亡や性感染症に感染する危険にもさらされています。

「女の子の早すぎる結婚防止プロジェクト」は、同地域で女の子の早すぎる結婚の根絶と、女の子の自立の実現を目指しています。

母親たちへの意識啓発ワークショップ

プロジェクト実施地域では、早すぎる結婚が娘に及ぼす悪影響についての理解不足のため、保護者が自分の娘に対して早すぎる結婚を勧めることが多くあります。また、貧しさゆえ、将来稼ぎ手となる男の子への教育を優先させ、女の子は早く嫁がせて経済的な負担を減らす、という意識をもつ家庭が多く見られます。

プロジェクトでは、まず、女の子の母親に対して意識啓発ワークショップを行い、早すぎる結婚の問題についての理解を促しました。

ワークショップに参加した母親の1人は、早すぎる結婚に対する意識の変化を次のように話してくれました。「家は貧しく、子どもがたくさんいます。娘を若くして嫁がせることで用意する花嫁の持参金が少なくて済みます。だから、娘には早く結婚してほしかったのです。でも、このワークショップに参加して、早すぎる結婚が娘に及ぼす悪い影響を理解することができました。他の母親たちにも知ってほしいです。」

保護者の意識と行動が変わることが、このプロジェクトの成功の鍵になります。ワークショップに参加した母親から他の母親へ情報が伝わり、多くの母親の意識が変わることが期待されます。

母親たちへの意識啓発ワークショップの様子

母親たちへの意識啓発ワークショップの様子

母親たちへの意識啓発ワークショップの様子

母親たちへの意識啓発ワークショップの様子

ライフスキル教育を通じた女の子たちへの意識啓発

村開発委員会が運営するセンターで、早すぎる結婚の被害者となりうる思春期の女の子への意識啓発ワークショップを行いました。

日常生活の様々な問題への対処方法や将来の人生設計を教える「ライフスキル教育」は、重要かつ効果的な手法です。ライフスキル教育は参加者との対話型で進められ、参加者自身が考え、答えを導き出していくことができます。

センターでのライフスキル教育を受けた女の子たち

センターでのライフスキル教育を受けた女の子たち

14歳のバノさんも、センターで教育を受けた1人です。「今まで、自分の将来について考えたことはありませんでした。でも、センターで、将来の計画作りをしてみたら、勉強を続けたいという自分の気持ちを確認することができました。勉強を続けることで、将来きっと何かできると自信を持つことができました。」と嬉しそうに話しています。

女の子たち自身が、自分の人生は自分で決めていくという強い意志を持つことで、早すぎる結婚にNOと言うことができます。これが早すぎる結婚を防止することにつながります。

笑顔で話すバノさん

笑顔で話すバノさん

伝統的な慣習の1つである早すぎる結婚を根絶させるためには、継続的な意識啓発を通じて人々の意識と行動を変えていかなければなりません。また、女の子自身が早すぎる結婚の被害に遇わないよう、力をつける必要もあります。
今後も、プロジェクトでは、コミュニティ全体で意識啓発や能力強化を行い、住民に早すぎる結婚の問題について理解を促すとともに、女の子の自立実現のために支援を続けていきます。

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