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小学校のトイレ、水道を改善して、女の子の通学を促進~パキスタン~
女の子だから
(更新)
清潔で明るいトイレが設置されました
パキスタンの遠隔地域にあるヴェハリでは、保健、衛生に関する設備の欠如が、子どもたち、特に女の子の通学率や学習効果に大きな影響を与えています。村人たちは、次世代の人々の暮らしがよくなるようプランの支援のもと、小学校のトイレ、水道を改善し、教育環境の整備と通学率の上昇に取り組んでいます。
教育に与えるトイレ、水道の影響
ヴェハリの女子校には、適切なトイレも、清潔な水もない状況でした。コミュニティワーカーのレイ・ナシール氏は、この学校に通う生徒の親たちが水道設置に取り組もうとしている話を聞き、行動を起こしました。「私が暮らす社会では、女性と子どもたちが最も蔑ろにされる存在です。水道設置の話を聞いて、私が何とかしなければと思いました。」
レイ氏は、校長のアズーラ・パヴィーン氏に連絡をとりました。アズーラ氏は、校長として、適切なトイレ、水道設備がないことを恥ずかしく思っていました。水の出ない古いトイレは汚く、とても不衛生なので、トイレを使用した女の子の親たちは、泥などで汚れた服を毎日洗濯洗わないといけない状況でした。また、中には、自宅のトイレを使うために帰宅することで授業の欠席数が増えてしまい、卒業できなくなる生徒を増やす恐れがありました。
子どもたちを通じて衛生状態を改善
不衛生なトイレは、学習の妨げになっていました
レイ氏とアズーラ氏は、学校によい衛生環境を整備するキャンペーンに参加することを決意。2年以上の歳月をかけて地元の自治体に働きかけた結果、プランとの連携が始まりました。プランはすぐに新しいトイレと、水道のポンプ、タンクを設置。現在は、生徒たちにトイレの後や食事前に手を洗うことを推奨して、保健と衛生の知識と習慣の普及に努めています。
1カ月の間に感染症や寄生虫の問題に苦しむケースが50件に上る環境で、清潔なトイレと水道を設置することは、大きな改善の一歩となります。
生徒たちも、新しい設備に大喜びです。7歳のアンマ・ビビは、「清潔な水を使えることに感謝しています。私はトイレを使った後、せっけんときれいな水で手を洗うことができるようになりました」と話します。また、8歳のファミタは、衛生の大切さを他の人に伝えるようになりました。「雑菌から自分たちを守るため、友だちにせっけんで手を洗うよう奨めています。お母さんにもせっけんで手を洗うよう話しているので、病気になるのを防ぐことができると思います」。
通学や学習にも意欲的に
女の子たちは保健衛生の知識を地域に伝える役割を果たしています
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