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出生登録の徹底で早すぎる結婚を阻止~バングラデシュ~
女の子だから
(更新)
バングラデシュは、ニジェールに続いて、世界で2番目に早すぎる結婚が多く、20歳から24歳の既婚女性のうち、64%が18歳になる前に結婚していることがわかっています。プランは、早すぎる結婚の防止に出生登録制度の普及が効果があると考え、プロジェクトの活動として取り組んでいます。
早すぎる結婚から逃れられた少女
2010年、当時15歳で北部のディナージプルに住んでいたルビは、早すぎる結婚をさせられそうになりました。プランの活動を通じて、出生登録による年齢証明の重要性と、18歳まで結婚ができない法律について知っていた彼女は、プランのパートナー団体に両親への説得をお願いしました。両親は、ルビの出生登録証の年齢を変えてしまおうとするほどでしたが、出生登録の年齢変更は間違いで早すぎる結婚が違法であることを説明し続け、両親もようやく結婚の約束を放棄することを受け入れました。「今は、娘を結婚させなくてよかったと思っています」と父親は語ります。現在、ルビはコミュニティワーカーとしてプランでの活動を続け、様々な問題に関しての家族調査を行っています。
娘を結婚させなくてよかったと言うルビと両親
出生登録が生む様々なメリット
ルビは、出生登録の普及に貢献したいと考えています
現在、バングラデシュの法律では、生後45日以内に出生登録をしなければ、65ドルの罰金が科せられることになっていますが、出生登録の重要性が周知されておらず、必要があるまで、多くの両親は出生登録をしません。
出生登録は、早すぎる結婚の防止に効果的であることに加えて、就学の促進、誕生や死亡、結婚など人生の節目に適切な行政のサービスを受けるために不可欠です。ルビは6歳のとき、出生登録をしていなかったために小学校への通学が一時危ぶまれたこともあります。「入学許可や早すぎる結婚の回避など、出生登録のおかげで、私は前に進むことができました。自分のアイデンティティを示すためにも、出生登録を取得して欲しいと思っています」。
出生登録の徹底が最優先課題に
アジア諸国の政府では、ポストミレニアム開発目標を見据え、早すぎる結婚、出生登録が大きな課題になっています。世界には1億3500万人の子どもたちに出生登録がなく、公式統計上は存在しないことになっています。2014年11月24日から28日に行われた、アジア太平洋地域の統計に関する閣僚会議では、地域の自治体も集結し、出生登録のない子どもたちをサポートするため、強力な法的システムの下、効果的な統計システムを全ての国で確立すべきという意見で合意しました。
「すべての人に出生登録をしてもらいたいです。就学や就職に必要なだけでなく、身分証明になります」
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