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14歳で結婚したシャリーナの体験~バングラデシュ~
女の子だから
(更新)
バングラデシュでは、早すぎる結婚が後を絶ちません。14歳で結婚させられた経験を持つシャリーナは、同じ間違いが繰り返されないことを願い、自分に起きたことを話してくれました。
突然決められた結婚
結婚式の際の装飾イメージ
シャリーナは2年前に、伯父と夫の祖父の決定によって強制的に結婚させられました。産まれてきた娘トニーの幸せのために今願っているのは、ただ一つだけ、自分と同じ早すぎる結婚をせずに大きくなってほしいということです。
シャリーナの父親は、娘の将来を保障するため、自身が生きている間に娘が結婚することを切望していました。ある日突然、シャリーナは村を訪れてきた老人に会わされ、その老人の孫と結婚をさせられることになってしまいました。両親にお金がなくなり、彼女を学校に行かせる経済的余裕がなくなったことがその理由でした。
シャリーナは4年生で中途退学することに。大好きな友だち、家族と別れ、誰も知らない遠い場所に嫁ぐことは、14歳の彼女にはとても辛い経験でした。
結婚式の前には、シャリーナの父親が亡くなり、40日間の喪のために式は延期になりました。父を亡くし自分の人生も失う、二重の悲劇に彼女は食べる気力も失い、部屋にこもって泣き続けました。
子どもには教育を受けさせたい
結婚式では、シャリーナはひたすら泣いていました。式の最後に結婚を受け入れる宣言に躊躇していると、伯父がとても怒り、皆が宣言を強要しました。とうとう夫の顔を見ることさえもできずに、彼女は宣言しました。
結婚式の後、移動する夫の車の中で、シャリーナは初めて夫の顔を見ました。夫となった17歳のナジールも、母親が世話をすることができなくなり、無理に結婚させられたのでした。シャリーナの写真を見せられただけで、決断を迫られたそうです。彼女は結婚させられる衝撃のあまり、泣き続け、車酔いし、とうとう気を失って倒れてしまいました。
結婚式から数カ月経ち、シャリーナは病気を患って寝たきりの状態が続きました。ナジールが毎晩看病をしてくれるうちに、シャリーナの感情が少しずつ変わり始め、そして妊娠後も世話をしてくれることで、2人の関係が良くなっていったのはせめてもの救いでした。
シャリーナは娘にはできる限りのことをしてやりたいと願い、織物工場で働いて自分の稼ぎは貯金し、娘の学費にしたいと考えています。シャリーナもナジールも、自分たちが受けることができなかった教育を娘には受けて欲しいと願っています。
結婚を受け入れるまでには長い時間がかかりました
ナジールと赤ちゃんとともに
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