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ナズリーンを開花させた教育~パキスタン~
女の子だから
(更新)
パンジャブ州ヴェハーリで暮らしているナズリーンは、現在19歳。地域の宗教指導者である父親は、彼女が15歳になったら学校をやめさせて結婚させようと考えていました。ナズリーンがいよいよ15歳になると、父親はいとことの縁談を進めようとしました。そのとき、ナズリーンを結婚させずに学校にとどまらせるように父親を説得してくれたのは、プランの活動に参加していた兄のムニールでした。最終的に父親は兄の説得を受け入れ、その後、ナズリーンは高校を修了した村で初めての女の子となりました。大学も卒業した今、彼女は数学か情報工学の修士課程に進むことを考えています。
ナズリーンを救った兄の思い
「#Girl4President」*で女の子を応援するナズリーンと兄のムニール
ナズリーンが学校で勉強を続けられるように父親を説得した兄のムニールには、13歳のときに当時7歳だった女の子と結婚させられて後に離婚したつらい経験がありました。「その後、プランの活動で女の子の権利について学び、ナズリーンにとって教育がとても大事なことを知っていました。ナズリーンには村の女の子のお手本になってほしいと思ったので、父親に彼女を学校に通わせ続けるように説得しました」と語ります。現在は再婚し、二人の娘をもうけたムニールは、娘たちにも学校教育を受けさせたいと考えています。
最近、ナズリーンはパキスタンの女の子の権利について公の場で意見を述べ注目を集めるようになりました。国内で選ばれた女の子の代表者7名から大統領に対して7つの要望を伝える様子が、生中継で放映されたのです。スピーチをする予定だった一人が出席できなくなったため、本番の30分前に急遽ナズリーンがスピーチをすることになりました。地域の人々みんながテレビの前で見守るなか、堂々と要望を述べたナズリーンに対して称賛の声が寄せられています。ボランティアとして、性と生殖や保健衛生について地域の女の子たちを指導してきた彼女は、今後さらに、女の子の権利と教育への理解を広める活動を進めていきたいと考えています。
女の子が教育を受けて活躍できる社会へ
女の子が勉強するのは普通な世界に
*「#Girl4President~羽ばたけ! 世界の女の子~」は、より多くの人に、世界の女の子が直面する困難と彼女たちの可能性を知って、応援してもらうためにプランが展開しているアクションです。
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