女の子たちを暴力から守れ～ニカラグア～

男性優位の考え方が深く根づいているニカラグアの北大西洋自治区では、性暴力が横行し、被害にあっても泣き寝入りする場合が大半をしめています。プランは地域と共同で女の子や若い女性たちを守るための活動を行っています。

暴力をなくすための活動

被害者に寄り添う若者たち

暴力に悩む人々を何とか助けたいと願うユマさんには、低い自己肯定感に悩む友人がいます。母親からは家庭内暴力を受け、友だちからのいじめが習慣化されていました。ユマさんは彼女と友だちになり、前向きな人生を見つけるよう話をしていくなかで、彼女は変わり始めたといいます。

「自分が寄り添うことで苦しむ人が救われることが喜びです」とユマさんは語ります。事態が重いときには先生やプランの仲間たちに助けを求めるようにしています。将来は大学で心理学を学び、心理士として地域に貢献する夢を持っています。

地域の人々も女の子たちを守ろうという意識が高まっています。「プランが来てから、犯罪を警察に通報するように奨励されています。権利については知っていましたが、それがどれほど大事なものかようやく理解できました。私たちも子どもたちに権利について教えていきます」と地域の大人は語りました。自治区の子どもと大人たちが、それぞれ権利に気づき始めています。