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【Girl’s Project】「差別をなくすジェンダー教育プロジェクト」を開始しました~ルワンダ~
女の子だから
(更新)
寄付の募集を締め切りました。ご支援いただきありがとうございました。
1994年に発生した大虐殺によって、数十万人もの命が奪われたルワンダ。国民の半分が18歳未満で、人口増加も急激に進んでいることから、若年層の育成が国の課題となっています。特に、女の子の学習進度については、女の子への家事労働の負担、女子教育を軽視する価値観、学校でのジェンダーに基づく暴力、妊娠による中途退学などにより遅れている傾向が見られます。
Girl’s Project(寄付受付期間2017年6月末まで)の一つとして立ち上げられた「差別をなくすジェンダー教育プロジェクト」では、南部州ニャルグル郡にある3つの中学校に通う12歳から15歳の女の子と男の子1500人、学校運営委員会、教師、PTAや教育省の行政官など地域のさまざまな関係者とともに以下の4つに焦点をあてて行われます。
- 女の子に配慮した学習環境の整備
- 男の子を巻き込んだジェンダー教育と差別のない学校づくり
- ライフスキル教育
- 行政や地域への啓発活動
ジェンダーに基づく暴力をなくすために
「伝統的な男性らしさ」の社会観念が根強いルワンダでは、女の子への暴力が問題化しています。「暴力は男らしい」という観念が、男の子が女の子を攻撃し、被害を与えるリスクを助長するためです。ジェンダーに基づく暴力をなくすためには、男の子の理解と参加が不可欠です。一方、男の子もこうした観念によって暴力の被害者になるリスクを高めていることから、ジェンダーに基づく暴力をなくすことは、女の子のみならず男の子にとっても重要です。
プロジェクトを通じて、思春期の女の子と男の子がジェンダーに基づく暴力をなくす方法や性と生殖に関する健康をはじめ、大人になるプロセスで必要とされるさまざまな知識を学び、将来に備えることができます。また、男の子と女の子が一緒に活動することで、お互いの理解を深め、協働する大切さを学ぶことができます。将来的には年長の女の子が安心して学べる学校づくりが達成され、ジェンダーに基づく暴力の被害者や加害者にならない若い世代の育成に貢献することを目指します。
トイレのドアは破損し、女の子が安心して利用できません
女の子が安心して学べる学校づくりは、女の子と男の子とともに進めます
現地担当者からの声
グレース・コブホロ・カナムギレ/プラン・インターナショナル・ルワンダ ジェンダー・フォーカル・パーソン
「対象校に通う女の子、男の子の多くは、性と生殖に関する健康と権利についてほとんど知識を持っていません。こうした知識の欠如は、女の子たちの妊娠やHIV感染のリスクを高め、ジェンダーに基づく暴力を生み出し、女の子の教育を受ける権利をおざなりにしてしまいます。支援者の皆さまとともに、女の子の教育環境をより安全なものにしていくこのプロジェクトに取り組めることをうれしく思っています。」
バガンベ・ポール/プラン・インターナショナル・ルワンダ 教育プログラム・マネジャー
「安全な学校環境は、子どもたちの学びを促進するために必要です。ルワンダで中等教育を受ける女の子たちは、社会に根づくジェンダー観念によって、暴力を受けたり、学校で学ぶ機会を失ったりしています。このプロジェクトの対象3校では、女の子に配慮した教育環境を整えます。このプロジェクトが成功すれば、対象3校をモデル校として、さらに地域の他の学校にも広げていく計画もあります。」
ルワンダの「差別をなくすジェンダー教育プロジェクト」への支援を受け付けています。
プロジェクト名 : 差別をなくすジェンダー教育プロジェクト
実施地域 :
南部州ニャルグル郡
対象者 :
中学生の男女1500人、学校運営委員会、教師、保護者、行政官など
主な支援策 :
- 女の子の安全に配慮したトイレや女子専用部屋の設置
- 男の子も参加するジェンダーに基づく暴力防止啓発チームの設置
- 女の子のためのキャンプ、カウンセリングやライフスキル教育
- 教師や教育省職員へのトレーニング、住民への意識啓発活動
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