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女の子を応援するお父さんたち

世界の各地から

女の子だから

更新)

写真:Happy Father's Day

社会から取り残されている女の子たちへの支援には身近な男の子と男性の協力が不可欠です。

これまでにもたくさんの男の子や男性の協力により問題を解決する活動をご紹介してきましたが、6月18日の父の日にちなみ、プランのプロジェクトに協力し女の子たちが抱える問題を解決しようとする3人のお父さんをご紹介します。

1.女性性器切除(FGM)と闘うお父さん(エチオピア)

「女性性器切除(以下、FGM)の施術後、学校を休みがちになる女の子たちに気づき、『FGMを受けない女の子クラブ』の設立を支援しました。
FGMを受けるとほとんどの女の子は長期間学校を休みます。その後も欠席しがちになり、男の子たちのように学校を続けられなくなります。
クラブのメンバーはFGM早すぎる結婚などの有害な慣習について話し合います。話し合ったことを自分たちでコミュニティに伝え広めます。こうした活動が本当の変化をおこします。多くの男子生徒もこの活動に参加し、将来FGMを受けていない女の子と結婚すると発表しました。

写真:9歳の女の子の父親のケベベさんは小学校の校長

9歳の女の子の父親のケベベさんは小学校の校長

コミュニティは、いまだ女の子は男の子より劣る存在とみなしています。わたしの夢は、女の子たちが男の子と並び立つことです。私は、子どもたちは男の子も女の子も同じように勉強ができるのを知っているからです。
FGMに反対を表明すると、コミュニティの人々は、伝統的な信念から私をだまらせようとしました。私は、みんなの主張は迷信で事実に基づかないこと、FGMが出産時の合併症をいかに誘発するかの事実を明らかにしていきました。
9歳の娘にはFGMを受けさせていないし、この先もしません。娘の夢は、『FGMを受けない女の子クラブ』の委員長になることですから」

FGMは女の子と女性の人権を侵害し、生涯にわたる深刻な影響を与え、時に死にもつながります。プラン・インターナショナルの支援を受け、ケべべさんは生徒たちと慣習を終わらせる活動をしています。

2.生理中のタブーを打ち破るお父さん(ウガンダ)

生理は女の子の生活から切り離せないものですが、多くの国では、性と生殖に関する健康についての教育や適切な施設が欠如しています。また、文化的に話題にするのがタブーであることから正しい知識を知らないまま混乱し羞恥心をもち、女の子たちに生理中に学校へ行くのはひどく恐ろしいことと思わせてしまうのです。ウィリアムさんの5人の娘のひとり、アグネスさんは初潮を迎えたときの戸惑いを語ります。

「学校で生理が始まり、すぐに帰宅しました。何が起きたのか、どう対処したらいいのかわかりませんでした」。帰宅してもアグネスは両親に話せず、急いで汚してしまった服とスニーカーを洗い、勇気を出して祖母に相談しました。

写真:5人の娘の父親ウィリアムさんと娘のアグネスさん

5人の娘の父親ウィリアムさんと娘のアグネスさん

「祖母は、出血はすべての女の子にあることで正常なこと、下着に乾燥したバナナの葉をつけておくといいとも教えてくれましたが、それは解決にはなりませんでした。祖母は生理用ナプキンを買うお金をくれ、血が漏れるのを防げた私はとても嬉しかったですが、家には毎月ナプキンを買う余裕はありません。ナプキンは本当に高価で1パック3000ウガンダシリング(約1ユーロ)するのです」

ウィリアムさんは、娘たちが生理中も安心して学校へ通えるようにしてあげたいと思い、5人の娘すべてと隣の村に住む姪のために、環境にやさしいく再利用が可能な布パッドを購入しました。

「ウガンダの女の子は一般的に父親と生理について話しませんし、 アグネスは私に毎月生理用ナプキンを買ってほしいとはいいませんでした。男なのでよくわかりませんが、『再使用可能な生理用パッド』を購入するのはいい考えに思えました。大きな出費でしたが、私は後悔していません。多くの利点があるからです。アグネスは最初は学校へ行くのをいやがっていましたが、今は生理中も学校へ行っています。アグネスの将来によりよいことであり、思いのほか重要なことだと思います」

3.女の子の経済的エンパワーメントを支えるお父さん(インド)

ビジェイさんは妻と二人の娘とインドのデリーのスラムに住んでいます。
19歳の長女コマルは、最近プラン・インターナショナルが支援するサクシャムでのトレーニングを終え、現在はファーストフード店で働いています。

「私は教育を受けなかった人生を後悔しています。手作業労働の仕事につけても日に約350ルピー(約 5ドル)しか稼げません。高い地位についている女性たちの存在を知って、私は娘のコマルが適切な仕事について給料をもらい、高等教育を続けていることに非常に満足しています。私は人々がなんと言おうと娘を信頼し、娘の側にいたいと思います。

写真:ふたりの女の子の父親ビジェイさんと娘のコマルさん

ふたりの女の子の父親ビジェイさんと娘のコマルさん

伝統的に仕事をするのは男性の役割であるため、娘に仕事をさせることで、親戚や地域社会から、大きな圧力を受けました。私たちはしばしばコマルの結婚についても考えますが、娘の決断がなければ結婚はさせないことを約束しています。私はコマルが成功することを願っています」

女性が働きに出るのはインドでは珍しいことです。インドの都市部で15-24歳の3500万人の若い女性のうち、正式な職場にいるのはわずか9%です。
サクシャムプロジェクトは、支援から取り残されたインドの若者たちのための職業訓練プログラムで、女の子が参加者の60%以上を占めています。

「自分が経験した変化がどんなものか自分でうまく表現することができません。私はひとりで出かけ、見知らぬ人と話すことがとても怖かったのです。今は、自分に自信をもち誰とでも話すことができます」

プラン・インターナショナルは、今後も支援の中で男の子、男性の協力を得ながら、女の子が抱える問題の解決を目指していきます。

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