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3/8は国際女性デー~ジェンダー平等にむけた世界とプランの取り組み~
女の子だから
(更新)
3月8日は国連が制定した「国際女性デー」です。1975年に女性の権利と政治的、経済的分野への参加を盛り立てていくための国際デーとして制定されました。
国連が定めた2020年の国際女性デーのテーマは「『平等』世代の私たち:女性の権利を真に実現する」です。今年は特に1995年に北京で開かれた、「第4回世界女性会議」※から25年、また、初めて武力紛争における女性への暴力に取り組むことを明記した国連安全保障理事会決議1325から20年という節目の年になります。
※第4回世界女性会議:北京で開催されたこの会議で、女性の権利の実現、ジェンダー平等の推進をめざす「北京宣言」及び「行動綱領」が採択され、その後の世界の取り組みの指針となる
国連の女性の地位委員会
3月にニューヨークの国連本部で約2週間開催される予定の「女性の地位委員会(以下、CSW)」では、各国の取り組み状況の確認をし、進捗を阻害している課題を特定します。課題としては、貧困、教育、健康、女性に対する暴力など合わせて12項目がありますが、いまだ、早すぎる結婚をはじめ、女の子や女性の権利侵害はなくなっていません。
プラン・インターナショナルもCSWに参加
プランはこれまで、活動する12カ国で、若い女の子たちが参加する「北京+25協議会」を CSWに先だちサポートしています。これは、女の子自身が、自分の問題や権利について提言していくメッセージを作成する活動です。女の子たちの権利が守られているか、必要な国の施策、など女の子たちの優先事項とすり合わせて、政府が講じるべき対策について具体的に話し合います。 その結果を、CSWや各国政府など、アドボカシー活動として展開することを予定しています。。
北京+25協議会に参加するパラグアイのユース
この活動に参加しているボリビアとフィリピンの女の子たちは、3月にニューヨークのCSWの主要イベントに参加し、女の子の権利の保護とジェンダー平等の推進を押しとどめている課題について話し合い、2025年のレビューにむけて取り組むべきことを提言する予定です。
プランのジェンダー意識調査から見えたもの
2019年にプランは、メディアにおけるジェンダーの描かれ方をテーマにしたガールズ・レポート『女の子たちに新しい物語を~REWRITE HER STORY~』を発行しました。多くの人の目に触れる広告と映画は、時代の流行やムードを牽引します。そうした影響力の強いメディアのなかで、女の子と女性は「男性の補佐をする人」「家のことをする人」「露出の多い服を着て性的対象に描かれる」など、ステレオタイプに描かれていることがいまだ多くあります。これは、見ている多くの人々と、当事者である女の子たちの意識に、女の子たちに期待する役割を刷り込み固定化をすすめていることを指摘しました。
一方、同じくプランが発行した『女の子たちが考えるリーダー像』に関する意識調査では、女の子たちが家庭やコミュニティ、さらには国のリーダーになりたいという意欲を持っていることがわかりました。しかしながら、リーダーになる選択をした先に待ち受ける、性差別や嫌がらせ、暴力、そして仕事と家庭の両立の困難などについても十分に認識していることが判明しました。
ジェンダー平等を加速させるプランの取り組み
この節目の年である2020年に、プランは、女の子たちへのステレオタイプな決めつけと差別をなくし、ジェンダー平等を加速させる取り組みを行います。国連委員会に参加する閣僚代表などの政策立案者、各国政府や国連機関、市民社会、女の子の権利活動家、民間の支援者、そしてメディアへの働きかけを通じて、より広範囲な意識啓発と取り組みへの行動を促す活動を展開していきます。
3月8日の国際女性デーの前後では、メディアが描く女の子や若い女性へのステレオタイプな決めつけに終止符を打つ必要性を訴える発信をします。また、若いフェミニストの芸術家たちに依頼し、女の子と若い女性を固定化されたイメージに押しとどめるようなメディア表現に対抗するイラストを描いてもらいました。絵を通じて、より多くの人たちに、この問題について考えてもらえればと思います。
3月の国際女性デーから9月の国連総会、そして10月の国際ガールズ・デーまで、プランは1年を通して女の子たちの権利の保護と強化のために、メッセージを発信していきます。
プランのSNSへのフォロー、リツイートなどで、発信と応援をどうぞよろしくお願いいたします。
『Bending the Curve Towards Gender Equality by 2030』:Equal Measures 2030
51の「SDGジェンダー指標」を策定し、129カ国を調査しました。指標を基にスコア化したことで、各国のジェンダー平等への取り組みの進捗が明らかになりました。
『A New Era for Girls: Taking Stock of 25 Years of Progress,』:New York, 2020.
United Nations Children’s Fund, UN Women and Plan International,
ユニセフ、UNWOMENとともに、歴史的な北京女性会議(1995年)から25年経過した現在までの、レビューと評価を行いました。女の子にとってより平等で暴力の少ない環境づくりへの前進は、ほとんど見られないことが明らかになりました。
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