日本政府の「草の根無償」支援を受け、4カ国で新プロジェクトを開始！

ジンバブエの西部チョロチョ郡14区には中学校がなく、最も遠方に住む子どもは、中学校まで平均往復約20キロの道のりを歩いて通っていました。そのため、中学校への進学率は低く、また通学の困難を理由に中学校を中途退学する子どもが後を絶ちませんでした。地域の人々は問題を改善するために、自分たちの力で土地を見つけ、地元の資材を用いて1つの教室を建て、教育省から中学校としての認可まで取り付けました。それでも教室の数は十分ではありません。また、遠方から教師が配置されても、教師用寄宿施設が整った学校への異動を好むため、教師の確保もできない状態でした。

このため、このプロジェクトでは、新しい教室棟3棟（6教室）、教職員の寮5棟を建設するとともに、現在の教室棟の修繕をすることで、より多くの子どもたちが質の高い中等教育を受けられるようになることを目指します。

カリブ海に位置するハイチは、西半球の最貧国のひとつであり、学校などの社会インフラが著しく欠如しています。今回事業を実施する小学校では、子どもたちが、雨風をしのぐ壁のない教室で学んでいます。イスや机も不足しており、子どもたちが快適に学べる環境ではありません。

こうした状況を改善するため、6教室の建設・修繕を行い、黒板や机、イスなどの備品を支給し、子どもたちが安心して意欲的に学べる環境を整備します。子どもたちの学校に通うモチベーションが高まり、地域の就学率が改善されることが期待されます。

就学前教育は、子どもの心身の発達や初等学校入学準備のために重要な役割を担います。しかし、ボリビアでは、幼稚園や教師の数が不足しており、幼稚園に通える子どもたちの数は多くありません。また、育児知識の欠如により、親による子どもへの暴力も問題となっています。

ボリビア中西部に位置するサンタ・クルス県ミゲル・カステド地区における事業では、幼稚園（6教室とトイレ）の建設、イス・机の支給、教師への指導を通して、より多くの子どもたちが質の高い就学前教育を受けられるように支援します。また、保護者はじめ、住民を対象に意識啓発を行い、地域全体で子どもたちが健やかに成長できる環境を構築していきます。

首都アディスアベバの郊外には、仕事を求めて多くの人たちが地方から集まっている貧困地区がいくつも形成されています。このような貧困地区にある多くの小学校では、生徒数に対し、トイレや手洗い場などの施設の数が不足しているほか、施設の維持管理状態が悪く、悪臭の原因になっています。また、男女別のトイレにはなっておらず、女性生徒にとって快適な学習環境ではありません。

このプロジェクトでは、アディスアベバの貧困地区にあり、生徒数の多い小学校2校において、トイレや給水設備を設置します。また衛生的な環境で給食をとることができるよう、給食室を新設します。