G20大阪サミット2019に対するプラン・インターナショナルの見解

2019年6月28日～29日、大阪で「金融・世界経済に関する首脳会合（G20大阪サミット2019）」が開催されました。「世界経済」や「貿易・投資」がおもな議題であるG20において、プラン・インターナショナルは、「教育」「ジェンダー」といった課題が、持続可能な経済成長と関係しており、国際社会が取り組まなければならない課題であることを訴えました。

今回のG20サミットは、日本が初めて議長国を務めていますが、議長国として国際社会が直面している課題についてどれだけリードできるか、また、G20各国が「持続可能な開発目標」を達成するために、どれだけ強い政治的意志を明示できるかという点が注目されました。

2019年のG20サミットの主要議題は、「世界経済」「貿易・投資」「イノベーション」「環境・エネルギー」「雇用」「女性のエンパワーメント」「開発」「保健」でした。プランは特に「開発」と「女性のエンパワーメント」の議題について、C20^※の教育ワーキング・グループやジェンダーワーキング・グループと協働して提言をしてきました。日本政府が途上国の女の子や女性が直面する課題に焦点を当てて議論を主導するよう、女子教育の重要性を強調しつつも、すべての子どもが、12年間の無償で、安全で、質の高い教育を修了することが、G20の成果文書に明記されるよう訴えました。
サミット当日には、議長である安倍首相から、すべての女の子が質の高い教育を受けることの重要性とその達成にむけた日本政府の取り組みがくり返し強調されました。また、「女性のエンパワーメントに関する首脳イベント」に各国首脳が参加し、女性の労働参画を促進することの重要性を再確認しました。