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東日本大震災から10年 3つの観点から支援活動を振り返る
お知らせ
(更新)
2021年3月11日で、東日本大震災の発生から10年を迎えました。改めて、犠牲になられた方々のご冥福を謹んでお祈り申し上げます。
プラン・インターナショナルは、東日本大震災の緊急・復興支援に多くの皆さまから温かいご支援をいただき、被災地の方々や子どもたちに寄り添いながら活動を行うことができました。ここでは、3つの観点から、東日本大震災の緊急・復興支援活動を振り返りたいと思います。
活動国から届いた応援メッセージ
世界中から届いた応援メッセージ
日本が未曾有の災害を経験した2011年、日本事務局には、日本のスポンサーと交流するチャイルドからの温かいメッセージや、プランが活動する国の職員からの応援のメッセージや寄付が届きました。「私たちの心は常にあなたたちに寄り添っています」「早く日常の生活が戻りますように」「今すぐ日本に飛んで行って、子どもたちを励ましたい!」そんな言葉とともに、日本の子どもたちを応援する写真もたくさん届きました。世界中から届いた応援の気持ちを被災者の方々に届けるため、各国から届いた一人ひとりが手を広げた様子の写真を、日本の子どもたちの写真とつなぎあわせ、東北各地で展示しました。東北で駐在しながら活動した職員たちも、たくさんのメッセージや写真に励まされました。
仙台駅で展示した手つなぎ写真
東日本大震災後の国内緊急支援
プランは東日本大震災の発生をうけ、日本国内で初めて緊急・復興支援を行いました。2011年3月に避難所支援を行ったあと、4月初旬に宮城県に事務所を設置し、2012年6月まで職員のべ12人が駐在しながら岩手県・宮城県・福島県の3県を対象に支援活動を行いました。プランにとって日本国内で初めての緊急・復興支援であったため、支援開始当初は日中にさまざまな活動を行った後、夜に職員が集まり、支援期間をどうするか、全体予算をどうするか、どういった分野でどのように活動するかなどの話し合いを続けました。職員にとっても手探りの連続でしたが、その経験と学びを活かしながら、以降も国内各地での災害支援に取り組んでいます。
2016年の熊本地震、2017年の九州北部豪雨、平成30年7月豪雨、2019年の台風19号、令和2年7月豪雨での緊急支援を実施する際に常に根底にあったのは、東日本大震災を通した支援経験です。
避難所で運営した「子どもひろば」、心理士の方々とともに実施した「心のケア研修」、避難所や仮設住宅における生活物資支援、学校再開のための学用品や備品支援、これらの活動を各地の状況に合わせて少しずつ形を変えながら実施してきました。また、東日本大震災の際に作成した「被災者の心をささえるために-地域で支援活動をする人の心得-」は特に支援活動をしているNPOなど、今でも多くの方に読んでいただいています。
宮城県の避難所に設置した「子どもひろば」
災害時の子どもの心を守る方法
東日本大震災の支援で、プランが特に力を入れていた分野が「心のケア」でした。「教師として被災した子どもたちにどう接すべきか分からない」「子どもも保護者も強いストレスを抱え続けている」そんな声が多く寄せられたため、イギリスやオランダ、インドネシアから医師や心理士を招き、心のケア支援を展開しました。宮城県の心理士の方々のネットワーク「ケア・宮城」とも連携して実施した「心のケア」研修は100回以上開催し、4000人以上の教師や保護者にご参加いただきました。
これらの経験を通した学びをより多くの方にお伝えするため、「災害時の子どもの心を守る方法」を紹介するウェブサイトでページも公開しています。皆さんが被災地にボランティアに行くとき、また、お子さんや身近な誰かが不安を抱えているとき、参考にしていただけることを願っています。
幼稚園教諭を対象に行った「心のケア研修」
プランは東日本大震災を忘れることなく、これからも被災地の方々に思いを馳せながら、世界各国の緊急・復興支援に取り組んでいきます。皆さまのご支援に心から御礼申し上げます。
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