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バングラデシュ:ロヒンギャ難民キャンプの火災に関する国際NGOの共同声明

お知らせ

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2021年3月22日、バングラデシュ南東部コックスバザールのロヒンギャ難民キャンプで大規模な火災が発生しました。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、23日時点で、少なくとも15人が死亡し、約560人が負傷、約1万戸が焼失・倒壊し、約4万5千人が住む場所を失ったと発表しました。

プラン・インターナショナルは、ロヒンギャ難民キャンプで支援活動を行っていますが、火災の被害が大きかったエリアではないため、現時点でこの火災による直接の被害や影響は確認されていません。プランの緊急対応チームは、バングラデシュ政府との連携のもと、被災者の支援のために活動を開始。特に、家族とはぐれてしまった子どもたちを支援しており、25日時点で、6人の子どもたちが家族と再会を果たしました。また、今後4カ月間の緊急支援を行うことを計画しています。

プランは、ロヒンギャ難民キャンプで活動するほかの国際NGOとともに以下の共同声明を発表しました。

写真:プランの緊急対策チーム

子どもたちと話すプランの緊急対応チーム

ロヒンギャ難民キャンプの火災に関する国際NGOの共同声明

私たちは、バングラデシュのコックスバザールにあるクトゥパロン バルカリ難民キャンプで発生した大規模火災により被災したロヒンギャ難民の家族のために連帯します。私たち人道支援団体とバングラデシュ政府は、この火災で被災した人々を支援するために協力を続けています。

この火災は、密集した難民キャンプを大混乱に陥れ、100万人以上が暮らす世界最大の難民居住区のうち、4つのキャンプで瞬く間に猛威を振るいました。ロヒンギャのボランティアが現場に駆けつけ、消防隊員、人道支援団体のメンバー、地元住民との緊密な連携のもと、24時間体制で支援活動を続けて、消火と人命救助に貢献しました。このような努力にもかかわらず、尊い人命が失われ、シェルターが灰となり、大勢の人々が住む場所を失いました。その結果、特に女の子や女性、障がい者、高齢者の身の安全が脅かされています。

ロヒンギャ難民はキャンプを囲んでいるフェンスのために避難が妨げられ、消火活動にも大きな遅れが生じました。消火活動の遅れにより、特に被害の大きかったキャンプではすべてが破壊されてしまいました。

バングラデシュ政府、陸軍、警察、消防、そして人道支援団体が連携して被災した難民に支援を届けようとする努力は大いに評価すべきです。しかし、今後このような大惨事を繰り返さないためには、さらに多くの対策が必要です。キャンプでは、この数カ月の間に大規模な火災が数回発生するなど、火災が発生するリスクが高まっています。今後も人命が失われることを防ぎ、人々が極度のリスクにさらされるのを防ぐために、難民の安全と緊急時の人道支援へのアクセスを確保するための早急な対策が必要です。

今回の火災をうけて、私たちは、国連や支援機関、バングラデシュ政府、難民コミュニティのリーダーとの緊密な連携のもと、以下の対策を提案します。政府と人道支援団体は協力し、コックスバザールの難民とホストコミュニティの安全と福祉に対して取り組むことを再確認します。

  • 被災後の難民に対するシェルター、食料、水、健康、保護、子どもの保護、心理社会的支援の強化が必要です。国際社会は、これまで以上に高まっているニーズに応えるために、十分な資金を確保しなければなりません。
  • キャンプに入る道路のフェンスを見直し、簡易ゲートを開放して24時間スタッフを配置するなど、緊急時の安全な通行と緊急対応サービスのアクセスの確保が必要です。
  • キャンプは、緊急時にも難民にとって安全な場所である必要があります。シェルター間のスペースを確保したり、難燃性の素材を使用したりするなどして、より安全なキャンプを再建することが求められています。それには安全なルートを示す地図や看板も有効です。再建にあたっては、ロヒンギャ難民、ホストコミュニティ、人道支援団体の意見を反映してすすめることが重要です。
  • 避難計画が必要です。大きな洪水、火災、サイクロン、その他の突発的な危機が発生した場合にロヒンギャの人々の安全を確保するために、人道支援団体と共同で作成することが求められます。
  • 多くの難民が火災ですべての書類を失いました。バングラデシュ政府と人道支援団体には、登録書類の差し替えが可能になるまで、難民が継続して支障なくサービスを受けられるような対策が求められます。

プランは2017年9月から、コックスバザールのロヒンギャ難民キャンプにおいて、衛生、子どもの保護、教育などさまざまな分野で活動を行ってきました。その一環で、日本からの支援金により、難民キャンプ内の防災対策や防災教育にも取り組んでいます。引き続き、皆さまのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

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