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ロヒンギャ難民キャンプの火災 子どもたちの保護と家族との再会支援
お知らせ
(更新)
2021年3月22日に、バングラデシュ南東部のコックスバザールにあるロヒンギャ難民キャンプで大規模な火災が発生してから、約2週間が経過しました。この火災により1万戸以上が焼失し、推定4万8千300人が住居を失いました。
プラン・インターナショナルは、発災直後からバングラデシュ政府と連携して支援活動を開始。難民キャンプ内の3つの多目的センターを保護シェルターに転用し、家族と離ればなれになった子どもたちや、思春期の女の子たちを保護しています。保護シェルターでは、子どもたちが安全に眠れる場所と水、食料を提供するだけでなく、火災によって強いストレスを受けた子どもたちが遊びを通じて心の安定を取り戻せるよう、レクリレーション活動を取り入れた心のケアも行っています。
被災直後の難民キャンプの様子
家族とはぐれた子どもたちに安全を
難民キャンプに住む女性、アンジュマンさんは、プランの支援で子どもたちと再会したひとりです。火災から逃れる際、2人の息子、10歳のサデックさんと7歳のリヤジュルさんとはぐれてしまいました。しかしその後、プランの保護シェルターにいた息子たちと無事再会することができました。アンジュマンさんは「私の子どもたちを保護し、適切な食事を与え、さまざまなニーズに応えてくれたプランに感謝しています」と話します。
プランの職員から食料を受け取る兄サデックさん
保護シェルターに備えられたゲームで遊ぶ兄弟
無事再会したアンジュマンさんと息子たち
思春期の女の子たちに安全な居場所を
思春期の女の子たちは、緊急下では特に、性的虐待や人身取引など安全面でのリスクにさらされやすくなります。プランが開設した、被災した思春期の女の子のための保護シェルターでは、女の子のための意識啓発講習会を開催し、身を守る方法も伝えています。
コミュニティ・ボランティアとして運営を手伝う若い女性、ラベヤさんは次のように話します。「私は、火災の影響を受けた女の子たちが安心して快適に過ごせる環境を提供できるようサポートしています。自分のコミュニティの女の子たちの役に立てることがうれしいです」。
「思春期の女の子のための保護シェルター」の運営を手伝うラベヤさん
「思春期の女の子のための保護シェルター」の運営を手伝うラベヤさん
保護シェルターでアクセサリー作りをする女の子たち
24時間体制でニーズに対応
プランは保護シェルターの開設に加え、キャンプ内の8カ所に、被災した人々のための緊急相談窓口を設置。コミュニティ・ボランティアの協力を得て、24時間体制で対応にあたっています。
その結果、保護シェルターで保護していた女の子16人と、サデックさんとリヤジュルさん兄弟を含む男の子22人を、無事家族と再会させることができました。
プランは今後も、国連や支援機関、バングラデシュ政府、難民コミュニティのリーダー、ボランティアとの緊密な連携のもと、影響を受けた子どもたち、思春期の女の子たちの安全を守るための活動を継続していきます。
被災エリアではシェルターの再建が進む
- ※ロヒンギャ難民キャンプ火災に対する緊急支援活動については、日本での寄付募集は行っておりません。
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