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【夏募金2021】ロヒンギャ危機から4年。未来を切り拓くカギは「教育」
お知らせ
(更新)
夏募金は終了しました。ご支援いただきありがとうございました。
2017年8月25日。ミャンマーでは多くのロヒンギャの人々が軍の弾圧により土地を追われ、隣国のバングラデシュに避難を始めました。この世界最大規模の人道危機が発生してから、今年で4年が経ちます。しかし、バングラデシュの難民キャンプには、今もまだ86万人以上のロヒンギャの人々が生活しています。
若者たちが困難を乗り越えるために、「教育」の継続を
故郷に帰る目処が立たないなか、追い打ちをかけるように新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延や、ミャンマーでの政情不安が深刻化しました。この状況下で後回しにされてしまっているのは、子どもや若者への教育の機会です。
安全な学習機会を奪われた子どもや若者は、児童労働や早すぎる結婚といったリスクが、ますます高まっています。日々の困難を乗り越えるスキルや、健全に育つために必要な知識を習得する「教育」を、止めるわけにはいきません。
コロナ禍以前から取り残されていた若者たち
難民キャンプ内では、教育に関する多くの支援が実施されてきました。しかし、14歳以下の子どもたちが対象となっているものが多く、15~24歳の若者たちは取り残され、十分な教育を受けることができない状況だったのです。
プラン・インターナショナルはその状況を改善するため、2019年からは若者たちを対象とした、識字教育に取り組んできました。キャンプ内のコミュニティで教師たちを育成し、教師の家の空きスペースを学習センターとして活用。これまでに1900人以上の若者たちが学習センターを利用しています。
若者たちは教育を十分に受けられていません
感染拡大防止のため、キャンプ内の教育施設も閉鎖
そのようななか、新型コロナウイルス感染症のパンデミックが起こりました。
バングラデシュ政府は、2020年3月より感染防止策の一環として、国内の教育施設・学習施設の閉鎖を決定。難民キャンプ内の教育施設も閉鎖となりました。
プランは家庭を基盤とする教育にシフトしながら、教育支援を継続しています。11月に再開予定の識字教育プログラムに備え、2021年8月現在は教師への研修や学習スペースの開設準備を、感染症に十分に配慮しながら行っています。
難民キャンプの様子
教育は、感染症の流行状況に大きく左右され、最も大きな影響を受けています。これまで教育を受けることができなかった若者たちが、この状況下でさらに取り残されてしまわないよう、さらなる支援が必要です。
彼女も教育支援により能力を身につけ、自信を持つことができた一人です。
多くの若者が、自分の力で未来を切り拓くことができるよう、
継続的な支援が必要となります。
不安定な状況でも、前を向いて歩んでいくために
新型コロナウイルスの蔓延、そしてミャンマーでの政情不安などにより、ロヒンギャの人々が置かれた状況は変動しており、子どもや若者にとっても辛い日々が続いています。
しかしそんな状況だからこそ、子どもや若者が自らの未来を切り拓いていくために、教育支援の重要度はさらに高まっています。キャンプ内には、これまで一度も教育を受けたことがない若者がまだ大勢います。今後も若者を対象とした教育支援に取り組んでいくために、皆さまの引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。
基本的な教育は、生きていく力を育む
「ロヒンギャの子どもの保護と教育」プロジェクト 詳細はこちら
グローバル・プロジェクト
ミャンマー
バングラデシュ
難民キャンプに居住する約86万人のロヒンギャは、ともに法的な保障がありません。そのため、教育機会が限られ、虐待、人身取引、早すぎる結婚のリスクに直面しています。プランでは、そのような若者たちへの教育支援を行っています。
開設した学習センターでは、これまでに1900人以上の若者たちが識字支援を受けました。さらに新型コロナウイルス感染症対策として、公立の初等学校に10校に30カ所の手洗い場を設置。その他、衛生啓発イベントなども実施しています。
- ※ミャンマーとバングラデシュの2カ国で、ロヒンギャの子どもたちをあらゆる暴力や搾取から守るための体制作りと若者の教育支援をそれぞれ行っています
- ※バングラデシュのプロジェクトは、ジャパン・プラットフォーム(JPF)との協力により、実施しています
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現地の声
ジャナタラさん
「プランの活動に参加して読み書きを学んだことで、私の人生は大きく変わりました。家計にも貢献できるようになり、家族の一員としてとても嬉しいです。夫も私が読み書きを学んでいることを喜んでいます。今では自信をもって、自分で決断したり、意見を言ったりすることもできるようになりました。」