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G7広島サミットにむけて~政策提言活動を実施~

アドボカシー

お知らせ

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プラン・インターナショナルは、2023年5月19日~21日にかけて広島で開催される主要国首脳会議(以下G7広島サミット)にむけ、ジェンダー視点に立った外交政策や、世界的な飢餓の危機などに関する政策提言活動に力を入れてきました。
G7広島サミットにむけたこれまでの取り組みをまとめてご報告します。

政策提言を担う「エンゲージメント・グループ」に参加

G7広島サミットにむけて、日本国内では、ユースや女性、市民社会、科学者、シンクタンクなど、各種エンゲージメント・グループが形成されています。エンゲージメント・グループとは、各国政府から独立した、国際社会におけるステークホルダー(企業、非営利団体、市民団体等)により形成された団体のことを指します。主に、G7やG20で議論される各分野に関する提言の作成や発表などを行います。

プランは、「Women7(W7)」と「Civil7(C7)」の2つのエンゲージメント・グループに参加しました。

W7(Women7):ジェンダー平等推進にむけた政策を提言

W7の目的は、出身国や国籍、障害の有無、性的指向・性自認など、あらゆる多様性を持つ女の子と女性の人生に対して持続的で変革的な影響を与えることができる具体的な政治的・財政的約束を、G7の指導者たちに求めることです。

今年はG7加盟国に留まらず、アジアやアフリカなどの新興国・途上国(グローバルサウス)を含めた38カ国から89名が参加し、そのうちの約2割をユースが占めました。
プランからは、アドボカシーグループの長島千野職員、そしてユース1名を含む6名が参加し、政策提言作りを行いました。主な取り組みと成果は以下の通りです。

写真:W7公式サイト

「フェミニスト外交政策」の調査報告書を発表

プランは、W7の主要テーマの一つである「フェミニスト外交政策」の議論において、世界各国から参加したアドバイザーとの議論をリードするとともに、フェミニスト外交政策について独自の調査を行い、報告書を作成しました。
報告書の概要は、2023年3月31日に参議院議員会館で開催された勉強会で報告するとともに、調査に基づく政策提言を外務省に提出しました。

  • ※フェミニスト外交政策とは
    外交、平和・安全保障、開発・人道支援、貿易、環境などのすべての対外政策に人権や交差性を基盤として、ジェンダー平等を促進するアプローチのこと

W7サミットに登壇 政策提言書を岸田首相へ

プランは2023年4月16日に開催されたW7サミットの運営を担いました。サミットには、フェミニスト外交政策ワーキンググループのコーディネーターを務めた長島千野職員が登壇し、オンライン・対面合わせて約400名の参加者に「フェミニスト外交政策」について説明。G7加盟国はグローバルサウスの声に耳を傾け、政策に反映させる必要があると指摘しました。

写真:W7サミット

W7サミット

また、小倉 將信・内閣府特命担当大臣(少子化対策・男女共同参画)も登壇し、日本のジェンダー政策について紹介。ユースメンバーとの対話も設けられ、活発な意見が交わされました。
さらに、約2カ月をかけて作成した政策提言書の概要が共有され、ジェンダー平等、女の子と女性のエンパワーメントを推進するための政策の透明性、説明責任の在り方について議論が交わされました。この政策提言書は、翌4月17日、首相官邸において、W7ジャパン共同代表から岸田首相に手渡されました。

写真:首相官邸にて

首相官邸にて

C7(Civil7):分科会参加やユースによる提言を実施

C7は、世界中の市民社会組織で構成されたエンゲージメント・グループです。G7サミットおよび関連閣僚会議に市民社会の声が反映され、「誰一人取り残さない」社会の実現に貢献できるよう、G7各国政府に働きかけることを目的に活動しています。2023年はG7サミットが平和の象徴でもある広島で開催されることから、紛争、核と平和などの問題も大きく取り上げられることとなりました。
プランは、C7の「人道支援と紛争」および「気候と環境正義」の分科会に参加しました。

飢餓の危機への緊急の行動を求める共同書簡を発表

さらに、世界規模で深刻化している飢餓の危機に対し、G7加盟国首脳たちに、命を救うための緊急の行動を取るよう求める共同書簡を発表。紛争、経済的不平等と圧力、気候ショックが重なり、世界が過去最悪の食料危機に直面していることを警告しました。

C7サミットに登壇 連携を強調

写真:C7サミット

C7サミット

2023年4月13~14日に開催されたC7サミットでは、エンゲージメント・グループの対話セッションに、W7実行委員会の立場から、アドボカシーグループリーダーの長島美紀職員が登壇。W7の意義とエンゲージメント・グループ間で連携することの意義について述べました。

アドボカシーグループリーダー 長島美紀の談話

「W7が取り上げるジェンダー平等、女性や女の子のエンパワーメントを達成するためには、あらゆる場面での政策やプログラムの実施、教育機会の充実、職場環境の改善、そして変化を可視化するためのデータの蓄積は不可欠です。そのためにW7以外のエンゲージメント・グループと共にいかにジェンダー平等の視点をもった取り組みを推し進めるかが必要です」

C7サミット「気候・環境正義」分科会にユースが登壇

写真:発表の様子

発表の様子

「気候・環境正義」の分科会にプラン・ユースグループの橋本さんが登壇。日本の若者1000人を対象に実施した調査をまとめた「気候変動とジェンダーに関する調査報告書」を紹介。気候変動によって深刻化しているジェンダー課題について啓発するとともに、これらの課題についてユースが学べる機会を提供することを提言しました。

W7およびC7は、G7と対等な立場で、それぞれのテーマに基づく政策提言を実施、G7はそれを基にG7サミットで議論を進めることになります。残念ながら、日本は、世界各国の男女平等の度合いを数値化した「ジェンダー・ギャップ指数」がG7加盟国のうち最下位という状況にあります。W7で提起された政策提言に対し、議長国である日本、そしてG7の首脳たちがどう応えるのか、プランは引き続き注視していきます。

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