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【一般プロジェクト報告】少数民族地域における教育支援、その成果と課題~ベトナム~
世界の各地から
(更新)
プラン・ジャパンが、ベトナム少数民族地域における教育プロジェクトを開始してから2年が経ちました。このプロジェクトは日本政府の政府開発援助資金を受けてスタートし、2年目からは一般プロジェクトからのご寄付もあわせ、実施されています。3年間のプロジェクトも、いよいよ2015年が最終年。これまでの成果や残る課題をご紹介します。
写真で見るこれまでの活動
完成した小学校。これまでに7校16教室を建設し、370人の学習環境が改善されました
新しい教室に通う少数民族の子どもたち。プレートには日本の支援であることが記されています
110校に図書を、1・2年生の教室には書棚を支給。絵本を通してベトナム語を学ぶ機会に
6校に学校トイレを設置。屋外排泄は、感染症が蔓延する原因となっていました
教師間の学びあいトレーニングを通して、授業にペア学習が多く取り入れられるようになりました
教員アシスタント(右)は、少数民族の言語で授業を説明し、児童の理解を促進
成果と問題点
プロジェクトでは、2年で多くの成果をあげた一方で、さまざまな問題点にも直面しました。2015年1月に実施したワークショップでは、教師・政府職員の代表27人に、2014年の最も大きな成果と問題点をアンケートで確認。特に多かったのは、次のような意見でした。
このほか、「児童の成績が上がった」、「教材を手作りする教師が増えた」、「教師間の学びあいがプロジェクト対象地域外にも広がりつつある」といった意見もありました。
主な問題点
- 特にサテライト校(分校)の設備や備品、資材などの不足が著しく、質の高い教育を行う妨げとなっている。(7人)
- 少数民族地域の子どもたちは内気で消極的であるため、児童参加型授業を実施することが難しい。(7人)
- 教師トレーニングで新しい方法を学んでも、それらを授業に取り入れるのが遅い、もしくは消極的な教師も多い。(6人)
プロジェクト3年目では、これらの成果をさらに伸ばし、問題点が改善されていくよう、活動を進めていきます。
映像で見る現地の状況
3年目の活動開始にあたり、プロジェクト概要と現地スタッフを紹介する映像を制作しました。プロジェクトを支援している皆さんに、実際に現地を訪問した気分を味わっていただけることを願っています。ぜひご覧ください!
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