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【プラン一般プロジェクト中間報告】安全な水を確保するプロジェクト~ミャンマー~
世界の各地から
(更新)
プロジェクトの対象地域であるピャポン村は、ミャンマーの中央に位置するマンダレー州にあります。この地域は中央乾燥地帯と呼ばれ、雨季と乾期に分かれており、長い乾期(12月から5月)には、雨はほとんど降りません。その時期は、皮膚や目の疾患、下痢など、乾燥や水因性の病に罹患する村人が増えます。
安全な水の利用と衛生的な生活環境の実現に向けて
ピャポン村では、雨水がたまってできた池や衛生的に問題のある蓋のない浅井戸からの水で飲み水を含む生活に必要な水を賄っています。しかし乾期が進むにつれてその水もなくなり、数キロも離れた隣村の井戸まで水を汲みに行かなくてはなりません。
プランは「水へのアクセス」を確保し、「病気にならない衛生的な環境」をつくるため、村に安全な水を安定的に供給できる深井戸給水システムをつくります。さらにそこから学校までパイプをつなぎ、学校に通う子どもたちにも安全な水を届けます。同時に、子どもたちを含む村人に正しい衛生行動を身につけてもらい、病気にかかりにくい健康的な環境づくりを推し進めていきます。
現在までのプロジェクトの進捗状況を報告します。
村落衛生委員会の設置とメンバーへのトレーニングの実施
対象のピャポン村で9名のメンバーが選出され、村落衛生委員会を設置しました。委員会メンバーは、村全体の衛生環境改善に向けた村人への啓発活動や、深井戸給水システムの運営及び維持管理の責任を持つことになります。メンバーには衛生啓発活動に関するトレーニングが行われ、深井戸給水システムが完成した暁には、その維持管理トレーニングを行う予定です。
村落衛生委員会メンバーへのトレーニング風景
コミュニティ・ボランティアへのトレーニングの実施
村での民主的なプロセスを通して11人のコミュニティ・ボランティアが選定されました。彼らは3日間の「参加型衛生行動変容」トレーニングを受けました。彼らはそれぞれ11~12の担当世帯を受け持ち、今後、村落衛生委員会と協力しながら、村人全員に対し正しい衛生行動が取れるよう啓発し、正しい習慣を浸透させていくことが期待されています。
コミュニティ・ボランティアのダウテットソーフラインさん
コミュニティ・ボランティアへのトレーニング風景(1)
コミュニティ・ボランティアへのトレーニング風景(2)
学校での衛生活動の実施
すべての学年の代表からなる24人で構成される学校衛生改善チームが結成されました。チームのメンバーは、手を洗う習慣を含めた正しい衛生行動を習得しました。今後彼らが、各学年に戻り、それぞれの仲間に対して指導していくことになります。
学校での衛生啓発風景(1)
学校での衛生啓発風景(2)
コミュニティ・ボランティアによる啓発活動の開始
コミュニティ・ボランティアによる村での衛生行動に関する啓発活動が始まりました。この村では、現在多くの村人が屋外排泄を行なっています。また、日常生活から出るゴミもルールもない状態で処理されています。コミュニティ・ボランティアは、村落衛生委員会のメンバーと協働で、村人に正しい衛生習慣を啓発する活動を開始しました。
村落内での衛生啓発活動の様子(1)
村落内での衛生啓発活動の様子(2)
コミュニティ・ボランティアの
リードによる村落内の
清掃活動の様子(1)
コミュニティ・ボランティアの
リードによる村落内の
清掃活動の様子(2)
コミュニティ・ボランティアの
リードによる村落内の
清掃活動の様子(3)
衛生啓発ポスターの制作と配布
正しい衛生行動や習慣を啓発するポスターを制作し、村のすべての世帯へ配布しました。
石けんで手を洗いましょう
安全な水を使いましょう
屋外排泄をやめましょう
地質調査の実施
井戸掘削を専門とする技術者により、井戸の掘削ポイントを探索するための地質調査が実施されました。この調査には村人も参加し、技術者の調査のサポートを行ないました。今後、最終的に掘削するポイントが決定され、井戸の掘削、深井戸給水システム設置の工事が開始されます。
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