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笑顔の裏にある悲しみ~シリア難民の子どもたち~

世界の各地から

更新)

6月20日は「世界難民の日」

6月20日は、国連が定めた「世界難民の日」。難民の保護と援助に対する世界的な関心を高め、活動への理解と支援を深める日として制定されました。

2011年からのシリアの紛争により、これまでに500万人以上が周辺の国へ難民として逃れています。
大カイロ都市圏の郊外、キザ県には第四次中東戦争の開戦日にちなんで名づけられた10月6日市という市があります。ここには、シリア紛争から逃れてきた難民10万人が生活しています。生活の基盤を失い避難してきた人々、とりわけ子どもたちの受けた心の傷は深いものです。

移住した地域の人々との関係づくり、物資の提供などと組み合わせて、難民たちが安心して前向きな生活をはじめられるための心理的支援が必要です。

写真で見るシリア難民支援

プラン・インターナショナルが取り組む難民支援の活動のなかから、エジプトとヨルダンですすめているシリア難民支援についてスライドでご紹介します。

キャプション / ©プラン・インターナショナル

紛争から逃れてきた子どもたち / ©プラン・インターナショナル

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ようやく安全な日々を送れるようになりました / ©プラン・インターナショナル

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新しい生活になじむにはそれなりの困難があります / ©プラン・インターナショナル

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教育の再開をすすめ、新環境への適応をサポート / ©プラン・インターナショナル

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少しずつ心のうちを話し出す子どもたち / ©プラン・インターナショナル

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子どもらしい日常を取り戻すことが大切です / ©プラン・インターナショナル

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エジプト・ヨルダンでのプランの活動

プランは、子どもたちが紛争で受けたショックを軽減し、また新しい土地での生活に溶け込めるように支援を行っています。エジプトに逃れてきたシリア難民の子どもたちが新しい環境に適応するための、教育支援と心理的ケアのプロジェクトを始め、現在1400人にサポートを提供しています。

エジプトに避難した子どもたち

避難先を選ぶことのできるシリア人は、文化が似ているエジプトを選ぶ人が多いといわれています。しかしアラビア語の方言が異なるため、地域での生活になじむまでに多くの困難を感じ、孤立感を深めてしまう人々も珍しくありません。また、学校に通っている子どもの多くは7~14歳の年齢層で、祖国での紛争を鮮明に記憶しており、何らかの心的ストレスに苦しむ子どもも少なくありません。

10歳のアーメッドは支援を受けた子どものひとりです。
穏やかな様子からはアーメッドが凄惨な体験をしたと想像することはできません。静かに話し始めましたが、自分の生活が一変したときのことを語るとき、心の動揺が見えました。

2012年8月、アパートが空爆で火に包まれたとき、家族や親類ととも地下に隠れました。しかしそこに武装兵士がやってきて、親類3人が殺害されアーメッドの父親も兵士に連行されました。運よく見つからなかった家族と親類はその後6日間地下で息を潜めて隠れていました。

写真:本国や避難の過程で体験した恐怖がいつも心の底にあります

本国や避難の過程で体験した恐怖がいつも心の底にあります

あれから4年以上が過ぎてもアーメッドにはそのときの後遺症が残っています。母親によると、アーメッドは長い間ベッドの上で眠ることができず、いつもベッドの下に隠れて眠っていました。いつ戦闘機がやってきて爆弾を落とされるかわからないからです。

学校や友だちとの交流で、日常を取り戻す子どもたち

プロジェクトではこうした子どもたちの心の傷を癒す支援をしています。学校ではグループでの心理療法を行い、過去と折り合いをつけ、今の新しい生活を受け入れられるように助けています。

アーメッドの母親は、学校は息子の人生を好転させたと言います。
「ここには先生の温かいケアがあり、アーメッドは友だちと交わり、遊びに出かけるようにもなりました。息子は子どもらしい子どもに戻りました。私には、それが何よりもうれしいです」

写真:学校での心理療法で、明るさを取り戻す子どもたち

学校での心理療法で、明るさを取り戻す子どもたち

プロジェクトに関わる心理療法士のユスリーは、子どもたちがお互いに交流し一緒に遊びながら自分の感情を開放できるようプログラムを開発しています。ユスリーによると、「難民の子どもたちの心理ケアには3つの段階があります。最初は、自分の気持ちを少しでも表現できるようになること。次はもっと具体的に、今何が辛くて、今どんな気持ちかを話せるようになること。最後は、辛い過去を話せるようになり、かつ、それを受け入れて新しい現実に向き合う、とまで言えるようになること。これができれば成功です」

プランはシリア難民の子どもの教育支援プロジェクトをヨルダンとエジプトで実施しています。新しい人生を始めた子どもたちは、現実の空爆からは逃れることはできましたが、心の傷が癒えるまでには長い年月が必要です。子どもらしい日常を一日も早く取り戻すための活動に、ぜひご支援をお願いします。

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