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紛争の犠牲になった教育 ~ニジェール~
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(更新)
2015年、ニジェール南東部に位置するディファ州は、武装組織ボコ・ハラムの絶え間ない攻撃と自爆テロの恐怖にさらされ、子どもと女性たちを中心に24万人以上が住む場所を追われました。
攻撃の対象とみなされた学校
ボコ・ハラムは西洋文化を否定し、世俗的な教育に反対しています。そのため、学校は攻撃の対象とみなされ、生徒の安全のために学校は閉鎖せざるを得ませんでした。攻撃が激しくなるにしたがい、多くの学校が放棄され、数万人の子どもが教育を受けられなくなりました。
あとまわしにされがちな学校教育を支援
2016年になり、平穏が戻り、少しずつ学校が再開し始めましたが、元通りの生活を送るのは難しく、教育はあとまわしにされがちです。今も安全が確保できないという理由で28の小学校が閉鎖され、2000人以上の生徒が学校に通えないうえ、紛争の影響により、数千人の生徒たちがいまだ心理的後遺症を抱えながら暮らしています。
ニジェールのプラン・インターナショナルは支援を実施し、子どもたち、特に女の子や若い女性たちは、質の高い教育と、性と生殖に関するサービスを受ける権利があると訴えています。
仮設教室で学ぶ女の子たち
プランは小学校31校で新しい教室やトイレを整備し、7718人が利用できるようになりました。さらに質の高い教育が受けられるよう、多くの教師によりよい指導法のトレーニングを行いました。その結果、生徒の精神状態も落ち着き、出席率も上がってきたと、ディファの小学校の先生が証言しています。
支援で建てられた新しい教室とトイレ(右)
学用品を受け取る子どもたち
小学校では大きな進歩がみられますが、中学校ではまだ課題が多く、学校設備が整っていない状況のため、教育面の遅れが子どもたちの未来に影響を与えることが懸念されます。
引き続き、プランは子どもたちが安心できる場所と教育を取り戻せるよう支援を行います。
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